商品番号:1519890
(税込)
(税込)
【 仕入れ担当 岡田より 】
琉球の織物、特に…花織のファンの方におすすめの
逸品クラス、南風原花織紬のご紹介です。
本品は通常の南風原花織ではなく、1998年に沖縄県から
伝統工芸製品の指定を受けた、非常に高度な手織技法を
必要とする八枚綜絖の「喜屋武八枚(きゃんはちまい)」の
花織によるお品。
喜屋武八枚の花織は他の花織のように裏糸が
渡っておりませんので単衣にもおすすめの織で、
文様自体はシンプルながら、複雑な糸の交差によって
生み出された奥行き、絹糸の艶が美しい仕上がりとなっており、
カジュアルシーンにこだわりの着姿をお楽しみいただける事でしょう。
【 お色柄 】
絹本来の美しい光沢を放つ、金茶と薄黄橡の二色の糸が、
経緯ともに交互に織り込まれ表現された黄色みの強い
黄橡に見える地に、整然と並ぶやや縦長の市松のような
花織の意匠が一面に織りだされております。
【 商品の状態 】着用済のお品として仕入れてまいりましたので
着用シワやたたみジワがございますが、着用時に
気になるような汚れなどはございません。
お手元で現品をご確認の上、存分にご活用くださいませ。
【 喜屋武八枚(きゃんはちまい:ヤシラミ花織)について 】
「喜屋武」とは南風原町内の地域の名称で、
喜屋武で製織された八枚綜絖による花織の事。
別名ヤシラミ織とも呼ばれ、文様が鑢(やすり)の
目に似ていることからこの名がついた。
経糸2本一組、その2本の糸が色違いで入っており、
緯糸も2本の色違いの糸が交互に並ぶため、細かい
縞のような模様に見える織の表情となる。
織物の場合、緯糸を通す杼道をつくるために、
経糸を上下させる『綜絖(そうこう)』と呼ばれる
機の部品があり、南風原花織では既成のものではなく、
独自に創作した綜絖が用いられ、平織りのための
地綜絖と、花織のための花綜絖がある。
喜屋武八枚の場合は文字通りこの綜絖を八枚使用して製織される。
花織は文様によって花綜絖の枚数が変わり、
文様が複雑になればなるほど、花綜絖の枚数が増え、
作業が複雑になるため絣などのお品は1ヶ月平均
2反程の織り上げが可能なところ、花織は月平均で
1反前後の製織数となる。
【 南風原花織について 】
経済大臣指定伝統的工芸品指定(2017年1月26日指定)
沖縄県伝統工芸品(1998年認定)
沖縄県島尻郡南風原町を中心に生産されている工芸品。
裏表のない「両面浮花織」が主流で、ヤシラミ花織、
クワアンクワアン織り、タッチリーなど、産地独特の
名称があり、多彩な花糸で表現されるその模様は
美しく、図柄に立体感があり華やかな印象。
南風原花織では8枚ほど(多いものは10枚)もの
綜絖を順番に操作、図柄を浮かび上がらせるため
大変複雑で職人の腕が問われる。
喜屋武八織、照屋花織など独自の花織、
浮織の技法を確立している。
南風原花織の染色は、県内で採取される琉球藍、
福木、テカチ染等の植物染料を、化学染料については、
絹は酸性染料、木綿はスレン染料、反応染料、
直接染料が用いられる。
表裏:絹100% 縫製:手縫い
◆八掛の色:柳色・無地
※素材の性質上、フシによる凹凸組織の変化、色の濃淡などございます。
風合いであって難ではございませんので、その点ご了承くださいませ。
身丈(背より) | 151cm (適応身長156cm~146cm) (3尺9寸9分) |
---|---|
裄丈 | 63.5cm(1尺6寸8分) |
袖巾 | 33cm(0尺8寸7分) |
袖丈 | 48cm(1尺2寸7分) |
前巾 | 24cm(6寸3分) |
後巾 | 28.5cm(7寸5分) |
【裄丈のお直しについて】
概算ではございますが、以下の最長裄丈までお出しできるものと思われます。
≪最長裄丈≫ 裄丈66.5cm(1尺7寸6分) 袖巾34cm(9寸0分)
※目視での縫込みの確認による概算となります。詳細はお気軽にお問い合わせ下さいませ。
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 芸術鑑賞、ご友人との気軽なお食事、街歩き など
◆あわせる帯 洒落袋帯、カジュアル向きのデザインの名古屋帯 など
※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。
※仕立てあがった状態で保管されておりますので、たたみシワなどがあることがございます。この点をご了解くださいませ。
この商品を見た人はこんな商品も見ています