【夏物】 【日本工芸会正会員　城間栄順】 高級本場琉球紅型　夏小千谷紬　 ≪御仕立て上がり・中古美品≫ 「美ら海丸文」 身丈160　裄64.7

【仕入担当　竹中より】

証紙などございませんが城間栄順氏のお着物に
間違いございません
氏の代表的な柄で弊社でも色使いを何反か扱わせて
頂いています

紅型をご存じの方であればきっとこの方のお名前をご存知でしょう。
城間家二代目である城間栄順氏。
父である栄喜氏の跡を継ぎ、紅型の普及に生涯を捧げ、
今日の紅型を作り上げたと言っても過言ではない栄順氏の最高級の夏のおきもの。

ぜひご覧ください！

【商品の状態】
リサイクル仕立て上がり品として
仕入れてまいりましたが、大切に保存されていたのでしょう、
美品でございます！お手元で現品を確認の上、お値打ちに御召くださいませ！


【お色柄】


今回ご紹介のお品はまさにその高度な技術の挑戦。
涼やかな風を通す夏小千谷の紗紬の地。
紬地に染めを施すことは通常の縮緬地などに比べて難ものになりやすく、
非常に高い技術と根気のいる作業が求められます。
その紗紬一面に花模様を込めた七宝文などを一面に表現して…。

上品なその地に、発色の良い顔料を使用し紅型特有の発色の良い色使いで
琉球の美しい海のお柄を込めた丸文が染め上げられております。

一見してこの無地場ですらも、
しっかりと糊伏せされ影絵のように意匠が薄っすらと表現されております。
そしてその境界線の幻想的な暈し…
紅型の技術を見事に芸術に昇華されたお品でございます。

「色がいのち」と言い切る栄順氏。
紅型の着色料には、おもに不透明な顔料を用います。
顔料は厚みがあるのでなかなか生地になじんでいきません。
弾力のある刷毛で糊をはがさないようにまんべんなく刷り込んで…

この顔料が紅型特有の鮮やかさや力強さを生み出すのだそうです。
作品の柄や配色は、実際に目の当たりにした
海の中の美しい景色をモチーフにされていらっしゃいます。
作品作りに用いる道具も、全て手作り。
糊を搾り出す道具の先端は、なんと使用済みの弾丸を加工しているのだとか…

型絵を掘り出す際に用いる下敷きは、沖縄料理にも使用されるお豆腐でございます！

「色や型を崩すことを好まない。
　父の教えから離れられないのかもしれない。
　でも、父が頑固に守ってきたものを自分も頑固に守りたい。」

脈々と受け継がれる琉球の魂を…
是非ともお手元でご実感いただければ、と願ってやみません。

紅型ファンの方には、ぜひとも一度ご覧いただきたく思います。
ご年齢を問わずその紅型の美しさを永くご堪能頂ける逸品でございます。
とびっきりのお洒落着として。
御用途に応じてキリリと際立つ装いをご堪能ください。

紅型ファンの方にとっては、まさに垂涎の一枚かと存じます。
この一枚にこ込められた琉球の香り…
ぜひこのお値打ちな一点ものをお見逃しなく！！