商品番号:1485545
(税込)
(税込)
【 仕入れ担当 田渕より 】
上等な、博多織の袋帯。
その織りの質もさることながら、
意匠センスも抜群の、まさに通好みなひと品をご紹介いたします。
伝統工芸士、酒井豊氏の手によって制作された
鍋島錦袋帯のご紹介です。
酒井豊氏と言えば弊社展示会でもご存知の方も多いことでしょう。
本品は酒井氏が博多織元、福絖織物に席を置かれていた頃の作品でございます。
博多織の最高級品を、是非お手元にてご愛用頂きたく思います。
どうぞお見逃しのないようお願い申し上げます。
【 お色柄 】
しっかりとした打ち込みの帯地は、生地はシワになりにくく、
博多帯はキュッと締めやすい帯の条件を備えた実用性の高いものです。
本当にしなやかな織りくちの帯地。
燻したようなしっとりとした煌めきの金糸をふんだんに用いて
名物裂を込めた鱗文様を織り描き出しました。
博多織の帯が安価に出回らない理由の一つに裏地が上げられます。
西陣には裏生地屋さんが存在するのですが、博多にはそのようなお店がないため、
機屋が裏生地まで織り上げているので上質な両面が織り上がります。
博多帯が上質な理由でもあるのです。
裏地にも表の地と同じものを使うといった、
織元さんのこだわりが感じられる仕上がりです。
全体として主張しすぎず…
かつしっかりとした品格をみせてくれる独特の佇まい。
おきものの魅力を最大限に引き出してくれる、本当に素晴らしいひと品です。
訪問着、付下げ、紋付色無地などに合わせて、
本格フォーマルの格式ある帯姿をどうぞ。
お手元でご愛用ただけましたら幸いでございます。
【 商品の状態 】
中古品として仕入れて参りましたが良好です。
お手元に届いてすぐにお召しいただける状態でございます。
【博多織と佐賀錦について】
およそ760年前、貿易港として賑わっていた博多より、宋へ旅をする人々の中の二人、
博多で承天時を開山した禅僧「聖一国師」と、博多商人「満田弥三右衛門」。
二人は宋で織物や朱焼・箔焼・そうめん・じゃこう丸などさまざまな製法を習得し、
帰国後人々に伝え、織物の技術だけを家伝とし、
これを「広東織」と名付け、さらに独自の技術を加えながら代々伝えていきました。
これが後に広まった「博多織」の由来です。
博多織はまず、織物設計にしたがって、方眼紙に図案を拡大して写し、
織組織別に色を変え、一目一目丹念に色付けしながら柄を仕上げていき、
意匠で織物の組織を決め、染色します。
絹糸に光沢などを出すため、石鹸水などで洗い(精錬)、
そして色見本によって、釜に染液をつくり、タテ糸、ヨコ糸を染めます。
タテ糸の連結を調整する仕事が機仕掛けで、切れやすく、
数の多い絹糸を慎重に神経を使いながら、仕掛けていきます。
緻密さ、張りのよさを引き出しながら、独特の技法を用いて織りあげていきます。
江戸時代に、佐賀県鍋島藩藩主がその屋敷の天井をみて思いついたという織り組織が≪佐賀錦≫です。
経糸に煌びやかな箔を用いて表現されたしなやかな織り地は、
つづれと並ぶフォーマル用の定番商品として織りつづけられてきました。
【 博多織について 】
経済大臣指定伝統的工芸品(1976年6月14日指定)
鎌倉時代、中国(南宋)へ渡った商人の
満田弥三右衛門が考案し、その子孫が改良工夫して
博多に広めたとされる。
博多織による帯を筑前黒田藩の初代藩主・黒田長政が
江戸時代に幕府に献上したことで広く認知された。
これによりその図柄には献上柄と名がついた。
現在の博多織の献上柄には厄除け、子孫繁栄、
家内安全の願いが込められている。
1本の帯を作るのに7000~15000本もの経糸を使うため
柔らかくてコシのある地風である。
糸の密度が高いので締める時にキュッキュッという
「絹鳴り」と呼ばれる独特の音色がする。
絹100%(金属糸風繊維除く)
長さ約4.5m
耳の縫製:かがり縫い
六通柄
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齡は問いません
◆着用シーン 式典、パーティー、レセプション、お付き添い、お食事会、趣味のお集まりなど
◆あわせる着物 訪問着、付下げ、色無地、格高い小紋など
※仕立て上がった状態で保管されておりましたので、折りたたみシワが付いております。この点をご了解くださいませ。
この商品を見た人はこんな商品も見ています