【仕入れ担当 吉岡より】
織りにこだわり、色にこだわり、意匠にこだわる。
さすが老舗!
どの他の織物にもない、この風合い。
織りのふるさと山形・米沢より、ぜんまい糸を織り混ぜて
創作された八寸名古屋帯をご紹介いたします。
絹の真綿とぜんまいの綿毛が織りなすその独特な地風は、
自然のぬくもりがたっぷりと感じられます。
今作は、ここに型絵染によるモダンなデザインを加えた
大変希少な工芸帯です!
他の産地紬には見られることのできない、こだわりの素材、
織りの工夫と染めの味わいをじっくりとご堪能頂きたく思います。
【色・柄】
地色はごく淡いオフホワイトを基調にして、
ヨコ糸にはぜんまいの綿毛が織りこまれております。
ぜんまい糸独特の節が表情豊かな地風を生み、
程よいハリも備えて織り上げられた帯地です。
そこへ、手仕事の温もりあふれる型絵染で
モダンな「花車」文様が描かれました。
一つ一つの際立つ色使い、柔らかな輪郭…
帯地の風合いと合わさって、非常に味わい深い一条となりました。
【白根澤織物について】
15代伊達晴宗が米沢城を築き、その城で伊達政宗が生まれたという歴史のある米沢。
山形の山奥にある米沢は、江戸時代から続く産業として繊維産業が盛んで、
その織物は米沢織(米織)とよばれております。
その中でも老舗機屋として問屋間でも一目おかれている【白根澤織物】。
白根澤家はその昔、江戸時代中期の大名、上杉鷹山の家臣でした。
しかし当時、米沢藩は財政逼迫の危機に陥っており、
上杉家を何とかしようと立ち上がった上杉鷹山公が織物の産地にしようと考え、
白根澤家は直々に鷹山公より織物商になることを指示されました。
以来、幾代にも渡りその伝統織物を守り続けている機屋さんでございます。
絹93% ぜんまい7%
長さ3.6m~3.7m(お仕立てあがり時)
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 芸術鑑賞、街歩き、ご友人との気軽なお食事、行楽など
◆あわせる帯 お洒落袋帯、九寸名古屋帯、八寸名古屋帯、半巾帯