【 仕入れ担当 田渕より 】
古典の典雅、祈りを込めて…
名門山口美術織物より、美しい特選唐織袋帯をご紹介いたします。
唐織は、京都の西陣を代表する伝統的な絹織物。
江戸時代の、極めて装飾性の高い美術織物がその源流です。
装飾目的としては、舞楽の装束や神社の戸帳・神輿の飾裂などに用いられました。
先代の山口成三郎氏は唐織を専門とされ、図案家の若松華瑶氏と共に、昭和能装束百撰を完成させました。
うち90点は自身で製織されております。
これらの織物は戦後西陣の袋帯の基礎となりました。
連綿と受け継がれる西陣の織り技。
時代を越えてなお心に語りかけてくるような、
普遍的な上質を感じていただけることと存じます。
【 お色柄 】
銘「 松園浜茄子華文 」
ほどよくシャリっと、薄地に仕上げられた帯地は上品な鼠色。
軽く締めやすい…
帯地の上等さを体現する、しなやかな素材感。
花襷の地紋が織りだされたその地に、
ふっくらと富貴な唐織の緯糸使いにて花意匠が織りなされました。
意匠の風雅に、女性の帯姿が高雅に演出されることでしょう。
まさに名門ならではの仕事ぶりと、納得の織り上がりでございます。
訪問着、色無地、付下げなどとのコーディネートで、
お慶びのお席に、大人の女性としての品格あふれる後姿をお楽しみください。
【 商品の状態 】
中古品として仕入れて参りましたが良好です。
お手元に届いてすぐにお召しいただける状態でございます。
絹100%(金属糸風繊維除く)
長さ約4.4m
耳の縫製:かがり縫い
お太鼓柄
※帯芯無し
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 結婚式、披露宴、パーティー、音楽鑑賞、観劇、お食事会、お付き添いなど
◆あわせる着物 訪問着、付下げ、色無地、格の高い小紋など
※仕立て上がった状態で保管されておりましたので、折りたたみシワが付いております。この点をご了解くださいませ。