【 仕入れ担当 田渕より 】
お仕立て上がりでの出逢いは数年振りでは無いでしょうか…
西陣の帯問屋さんから、いいもん屋さんと呼ばれる梅垣織物。
かつては銀座などの最高級呉服屋さんなどでしかお目にかかれなかった、
老舗の中でも、通の方から絶大的な支持を受ける、
“本物”を創作し続けておられる機屋さんです。
そんな梅垣さんのセンス抜群のお品を仕入れて参りました。
従来の唐織と比べて糸浮きがしにくく、
重厚感を抑えることで幅広いシーンにお締めいただけます。
また色数も抑えておりますので
お着物合わせ様々にモダンテイストな和姿をお楽しみいただけるでしょう。
お目に留まりましたらどうぞご覧下さいませ。
【 お色柄 】
『西洋桜丸文』と題された意匠。
こっくりと深い焦茶色の地に、密な唐織の糸使いで桜をあらわしたボリュームある一条。
触れれば、驚くほどしなやかな風合いと軽やかさが、締め心地の良さを予感させてくれます。
異国情緒感じるレース花の美しさを際立たせるようデザインされた意匠。
まるで陶器のような滑らかな艶めきが本当に美しいお一つでございます。
アールヌーヴォーの美術工芸品のなかには、日本の古典柄を参考にしたものも多く、
デザインがヨーローッパに輸入され、欧風にアレンジされました。
そして、また日本に戻り配色や配置を変え受け継がれていく。
この交流、変遷、発展が実に興味深いところ。
シンプルなデザイン、抑えた配色ゆえに生きる、力ある意匠美。
西洋の美と一流の織技術が融合した風格溢れる一本に仕上がりました。
【 商品の状態 】
未着用の新古品として仕入れてまいりました。
お手元に届いてすぐにお召しいただける状態でございます。
絹100%
長さ約4.45m
西陣織工業組合証紙No.442 梅垣織物謹製
耳の縫製:かがり縫い
六通柄
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン カジュアルパーティー、音楽鑑賞、観劇、お食事、お出かけ、趣味のお集りなど
◆あわせる着物 付下げ、色無地、小紋、御召など
※仕立て上がった状態で保管されておりましたので、折りたたみシワが付いております。この点をご了解くださいませ。