【 仕入れ担当 岡田より 】
贅沢にも読谷山花織の生地を道中着に
お誂えされたお品でございます。
証紙類も付属しており、カジュアルシーンの
羽織もののお洒落に活躍してくれるこだわりの品。
コートの類はお仕立て上がり品がほとんどございません。
一からお誂えいただきますと、どうしても裏物代、
お仕立て代がかさみますので、今シーズンにすぐ
御召いただけるお品をお探しの方におすすめでございます。
【 お色柄 】
素材感豊かな朽葉色の紬地に、辛子、梔子、
橙、樺茶にオフホワイトの彩りで、かなり細かい
凹凸の花織による幾何学的な浮紋様が石畳のように
織りだされております。
【 商品の状態 】
やや使用感はございますが、中古品としては
おおむね良好な状態でございます。
お目に留まりましたらお値打ちに御召くださいませ。
【 読谷山花織について 】
沖縄県指定無形文化財
経済産業大臣指定伝統的工芸品
沖縄県中頭郡読谷村で作られている織物
明治時代の中頃から時代の波に押され一時衰退、
沖縄戦争後は一度絶滅寸前まで追い込まれたが、
1964年に読谷村の情熱ある有志によって約90年ぶりに
復活を遂げた。
織り地に先染めされた糸で、細かな点と
線による幾何学模様が織りだされている。
素材は絹糸もしくは綿糸を用い、染料は琉球藍や
福木(ふくぎ)、蘇芳などが主流。
模様を表すのに花綜絖を用いる「経浮(たてうき)花織」
「緯浮(よこうき)花織」と「手(てぃ)花織」がある。
伝統的な読谷山花織は琉球藍で染められた紺地に
赤や黄、白色などで花模様が織りだされており、
文様のそれぞれに、
『ジンバナ(銭花):お金に困らないように』、
『カジマヤー(風車):長寿の願い』、
『オージバナ(扇花):子孫繁栄の願い』
の意味を持つ、3つの文様を基本とし、それらの文様を
少しずつ崩すことで、多種多様な模様が織り込まれる。
大変手間がかかるため、琉球王朝時代には王族と読谷村の
庶民のみしか着用が許されなかった貴重な織物である。
また、読谷山ミンサーは「グーシ花織」とも呼ばれ、
綿糸を用いた細帯で、模様を表すのに紋棒又は花綜絖を
用いて織りあげられる。
表裏:絹100% 縫製:手縫い
背より
※道中着仕立て・へちま衿
※ガード加工済のタグが縫い付けられております。
【 付属証紙 】
経済大臣指定伝統的工芸品
沖縄県伝統工芸品之証
沖縄県織物検査済之証
読谷山花織事業協同組合の証紙
製織:崎原千枝美
※素材の性質上、フシによる凹凸組織の変化、色の濃淡などございます。
風合いであって難ではございませんので、その点ご了承くださいませ。
コート丈 | 106cm(2尺8寸0分) |
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裄丈 | 68.5cm(1尺8寸1分) |
袖巾 | 35cm(0尺9寸2分) |
袖丈 | 48cm(1尺2寸7分) |
前巾 | 19.5cm(5寸1分) |
後巾 | 27.5cm(7寸3分) |
【裄丈のお直しについて】
概算ではございますが、以下の最長裄丈までお出しできるものと思われます。
≪最長裄丈≫ 裄丈69.5cm(1尺8寸3分) 袖巾35cm(9寸2分)
※目視での縫込みの確認による概算となります。詳細はお気軽にお問い合わせ下さいませ。
◆最適な着用時期 10月から翌3月の羽織、コートの時期
◆店長おすすめ着用年齢 全年齢対象(※とくに制限なくお召しいただけます)
◆着用シーン おでかけの際の防寒用、お洒落な羽織ものとして
◆あわせる着物 小紋、織のお着物 など
※仕立てあがった状態で保管されておりますので、たたみシワなどがあることがございます。この点をご了解くださいませ。