【 仕入れ担当 渡辺より 】
国選定・藍製造技術無形文化財保持者の【 佐藤昭人 】氏の造る
「天然藍染料・すくも」を使用して、天然灰汁発酵建本藍染
技術保持者【 中西桂秀 】氏が下染め、その上から紅花による
彩りを引き染した奥深い彩りの小紋のご紹介です。
シンプルな間道暈しのみのデザインですので
帯合わせもしやすく、ご年齢問わず流行り廃りなく
御召いただけますので重宝していただける事でしょう。
【 お色柄 】
紗綾形に小花を華つなぎの地紋が織りだされた
紋意匠地を濃いやや赤みをおびた留紺に染め上げ、
藍の間道暈しが染めあしらわれております。
【 商品の状態 】
中古品として仕入れてまいりましたが、
洗われて保存されていたのでしょう、
仕付け糸もついたままの美品でございます。
お目に留まりましたらお値打ちに御召くださいませ。
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胴抜き仕立てについて
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胴の周りに当たるところに裏地を付けない仕立て方。
裏地が付いている箇所は袖裏と八掛、襟が主。
胴回り(主に上半身箇所)の裏地を付けない事で
暑さ対策や胸元のボリュームを抑える、着物の生地が
厚ぼったいときなどに有効な仕立て方。
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佐藤昭人について
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佐藤阿波藍製造所
十九代目藍師
日本藍染文化協会会長
1939年生まれ。
徳島県特産の染料・藍づくりの
伝統を守り続けている藍師。
十八代続く藍師の家に生まれ、10歳の頃から
祖父である十七代・佐藤平助に藍づくりの
手ほどきを受け、江戸時代から続く「すくも」の
製法と天然灰汁醗酵建てという日本古来の
染色技法を継承した。
1978年に「阿波藍遺産と製造技術」の
無形文化財の指定を受け、600年続く伝統の製法で
藍染めの原料を作っている。
国が指定する卓越技術者「現代の名工」のひとり。
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藍染について
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藍染めには様々な方法があり。
正藍染…蓼藍(たであい)を発酵させた蒅(すくも)を
「灰汁(あく)」で醗酵させる、伝統的な藍建て
(本建て)による「藍染」の事
最も伝統的で、藍本来の特性を活かした染色方法である。
本藍染…「蒅(すくも)」または、いわゆる
天然染料の藍を使って染めている藍染の事。
合成染料の化学藍で染めたものと区別するため、
植物藍で染めること、または染めたものを指す。
科学藍染…コールタール原料で化学式だけ本物の藍と
同様の成分組成で、化学薬品を使用して染める。
通称インディゴ。
表裏:絹100% 縫製:手縫い
背より身丈158cm(適応身長153cm~163cm) (4尺 1寸 7分)
裄丈66.5cm (1尺 7寸 6分) 袖巾35cm (9寸 2分)
袖丈49cm (1尺 2寸 9分)
前巾22.5cm (5寸 9分) 後巾29.5cm (7寸 8分)
◆八掛の色:留紺・紋意匠地
※ガード加工済のタグが縫い付けられております。
【裄丈のお直しについて】
概算ではございますが、以下の最長裄丈までお出しできるものと思われます。
≪最長裄丈≫ 裄丈67cm (1尺 7寸 7分) 袖巾35.5cm (8寸 8分)
※目視での縫込みの確認による概算となります。
※寸法を最大寸まで変更する場合胴裏の交換が必要となる場合がございます。
詳細はお気軽にお問い合わせ下さいませ。
※藍はその特質上、摩擦や湿気による色落ちが生じやすくなっております。
藍が落ち着くまでに汗や摩擦で色が移る場合がございますのでその点ご留意くださいませ。
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン お稽古、芸術鑑賞、観劇、ご友人との気軽なお食事、街歩き など
◆あわせる帯 袋帯、名古屋帯 など
※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。
※仕立てあがった状態で保管されておりますので、たたみシワなどがあることがございます。この点をご了解くださいませ。