【 仕入れ担当 渡辺より 】
織物通の方へ…
かなりレアな作品が入荷しました!
勲七等宝冠章受賞者【 故:嘉手苅カメ子 】氏による、
本場琉球かすりのご紹介です!
これぞ…琉球絣といえる、オーソドックスな
自然の彩り独特のデザインのお品。
こういった珍しい作品と出会えるのも
お仕立て上がりならではの楽しみでございます。
めったにお目にかからないお品でございますので…
お目に留まりましたら是非ともお見逃しなく!
【 お色柄 】
やわらかく、どこかなつかしい、ほっとする手触り。
草木の色をうつした、深い色合いの紬地は
クラシックな焦茶色を基調を基調として
オフホワイトのみの絣にて、
御絵図を元にした絣を込めた襷文様がリズミカルに
織り描き出されて…
自然なお色の濃淡が、平坦になりがちな風合いに
奥行きをそえ、風趣な表情に仕上がりました。
洒落袋帯、博多帯、九寸・八寸名古屋帯、塩瀬、民芸紬帯…
合わせられる帯の種類も幅広いので、様々なコーディネートで、
バリエーション豊かなおしゃれをお楽しみいただけることでしょう。
はやりすたりもございません。
ご年齢も問わぬお品でございます。
織のお着物ファンの方へ。
お手元で末永くご愛用いただけましたら幸いでございます。
【 商品の状態 】
中古品として仕入れて参りましたが良好です。
洗いに出されたと見られるしつけ糸がついており、
お手元に届いてすぐにお召しいただける状態でございます。
【 嘉手苅カメ子について 】
終戦後のもののない時代…
材料となるものもないため、米軍のロープを解いて素材とし、
織物を続け、首里の博物館の昔の織物にヒントを得て毛糸の織物に
挑戦と、探求をかさねてきた職人魂。
伝統工芸士として琉球絣の発展に寄与し、85歳当時も現役として活躍。
多くの後継者育成の功績が認められ、勲七等宝冠章を受賞されました。
その後、長男である嘉手苅千勇氏と共に
『嘉手苅かすり工房』を経営、織り手を指導しながら
絹や上布などの織物を創作されておりました。
略歴
大正8年生まれ
1935年 南風原村立織物補習科卒後織を始める
1946年 織物工房を自営始める
1982年 日本民芸公募展奨励賞
1983年 沖縄県知事優秀技能者表彰
1985年 勲七等宝冠賞受賞
2004年 沖縄県文化協会功労賞
2019年 2月11日死去 享年101歳
表裏:絹100% 縫製:手縫い
背より身丈160.5cm(適応身長155.5cm~165.5cm) (4尺 2寸 3分)
裄丈67cm (1尺 7寸 6分) 袖巾34cm (8寸 9分)
袖丈49cm (1尺 2寸 9分)
前巾24cm (6寸 3分) 後巾29.5cm (7寸 7分)
※高級胴裏付き
【裄丈のお直しについて】
概算ではございますが、以下の最長裄丈までお出しできるものと思われます。
≪最長裄丈≫ 裄丈70.5cm (1尺 8寸 7分) 袖巾35cm (9寸 2分)
詳細はお気軽にお問い合わせ下さいませ。
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 和のお稽古、芸術鑑賞、お食事、街歩きなど
◆あわせる着物 洒落袋帯、名古屋帯など
※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。
※仕立てあがった状態で保管されておりますので、たたみシワなどがあることがございます。この点をご了解くださいませ。