【仕入れ担当 田渕より】
京都において、江戸時代の末頃から続く染屋…
現在で六代目となる超老舗、染司よしおか
五代目、吉岡幸雄氏のお品も稀少ではございますが…
今回ご紹介する四代目、吉岡常雄氏のお品はご紹介の機会は本当に少なく片手で数えれる程でございます。
大変稀少な逸品を訳ありの破格にて入荷いたしましたので、
お目に留まりましたら何卒お見逃しなきようお願い申し上げます。
【お色柄】
ぽってりと地厚で滑らかな塩瀬地。
お色はまろみのある生成り色で、
お太鼓には海原を行くオランダ船が描かれました。
染め一筋に培われてきたお色使いは
やはりただならぬ風格が感じられます。
様々なデザインにあふれる塩瀬帯は個性を発揮できるお洒落帯の定番ですが、
これほどの色彩、デザインセンスと
工藝的なムードを醸し出すお品はそうございません。
【状態について】
中古品として仕入れて参りました。
所々にうっすらと汚れがございます。
(※画像の黄色矢印の幅は1cmです。)
【染司よしおかについて】
現代の衣料には化学染料が用いられることがほとんどの中、
染司よしおかでは植物染料を専ら使用しています。
自然の恵みである植物から如何にして美しいお色を出すのか、
こだわり続けて、毎日を自然と向き合いながら繰り返されております。
五代目吉岡幸雄氏はそうして
植物染による日本の伝統色の再現に取り組まれております。
残念ながら2019年、幸雄氏が急逝し、
お嬢様である更紗氏と熟練の職人がその世界観を受け継いでおります。
絹100%
長さ約3.6m
お太鼓柄
◆最適な着用時期 袷・単衣 <盛夏以外(6月末~9月上旬以外)>
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン お出かけ、芸術鑑賞、観劇、お食事など
◆あわせる着物 小紋、織の着物
※仕立て上がった状態で保管されておりましたので、折りたたみシワが付いております。この点をご了解くださいませ。