【 仕入れ担当 中村より 】
思わず見惚れる繊細な絣の表情。
古典美術の本場大島紬としては、最高峰のブランド、
都喜ヱ門の本場大島紬をご紹介致します。
二重総絣と称される非常に手間暇のかかる技法を用いて、
さらには絵羽柄となるよう織りなされた逸品大島紬。
グラデーションを構成する絣と、意匠を構成する絣、
二つの絣意匠を重ね合わせることで、
これまでにない奥行ある染のような表情を再現した、
珍しく高度な技術を要するデザインを、
さらに高度な絵羽柄で表現するという
気の遠くなるような職人技が結集された逸品でございます。
もちろんのこと、これほどの作品は
弊社でも数えるほどのご紹介でございます。
次回のご紹介はお約束出来ません!
お目に留まりましたら是非ともお見逃しなく!
【 色柄 】
さらり、大島紬の魅力ともいえる、なめらかな肌触り。
黒から葡萄色、赤紫、白藤、松葉色などで
絣によるグラデーションを表現した地に、
蝶の意匠を重ねた、実に奥ゆかしい表情を織りなしました。
二重総絣による奥行ある幻想的な表情がなんとも美しく…
いったいどれほどの技術を要しているのでしょうか。
想像に耐えがたく、それ故に見るものの心を奪うのでしょう…
これほどの逸品、そうそうお目にかかれるものではございません。
終生お手元でご愛用いただければと願いつつ、
大切にお届けさせていただきます。
【 商品の状態 】
中古品として仕入れて参りましたが良好です。
お手元に届いてすぐにお召しいただける状態でございます。
【 都喜ヱ門について 】
戦前、戦後を通して大島紬の世界で活躍した名瀬市大熊出身の故・藤都喜ヱ門。
藤さんは、本名都喜七と言います。
3年かけて大島紬の全工程をマスターし、18歳で大島紬工場主になりました。
戦時中に鹿児島に疎開し、戦後間もなく大島紬業を再開。藤絹織物を設立、大熊にも工場を開設しました。
色大島、白大島、さらに独特の美術大島を開発し「都喜ヱ門ブランド」を誕生させ、
その振興に生涯をささげた功績で、1997年に南日本文化賞受賞しております。
1999年1月には惜しまれながら、88歳の生涯を閉じられました。
今でもその心を受け継いだ職人たちによって、
都喜ヱ門ブランドは、大島づくりの名門として、紬ファン憧れのお品となっております。
表裏:絹100% 縫製:手縫い
背より身丈155cm(適応身長150cm~160cm) (4尺 1寸 0分)
裄丈66.5cm (1尺 7寸 6分) 袖巾33.5cm (8寸 8分)
袖丈49cm (1尺 3寸 0分)
前巾24.5cm (6寸 5分) 後巾29cm (7寸 7分)
◆八掛の色:共色
【 付属証紙 】
藤絹織物都喜ヱ門オリジナル証紙
【裄丈のお直しについて】
概算ではございますが、以下の最長裄丈までお出しできるものと思われます。
≪最長裄丈≫ 裄丈69cm (1尺 8寸 2分) 袖巾35.5cm (9寸 4分)
※目視での縫込みの確認による概算となります。
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン ご友人との気軽なお食事、街歩き など
◆あわせる帯 洒落袋帯、カジュアル向けのデザインの名古屋帯 など
※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。
※仕立てあがった状態で保管されておりますので、たたみシワなどがあることがございます。この点をご了解くださいませ。