【 仕入れ担当 渡辺より 】
ファンの皆様、お待たせしました!
幻の織「吉野間道」を現代に生み出し続ける名匠・藤山千春氏による、
人気の特選品が御仕立て上がりにて入荷しました!
残念ながら証紙はございませんが、
この色彩、織の風合い…まず間違いはないかと存じます。
本当に良きものは、かくもさりげなく、
それでいて人をひきつけてならない魅力がございます。
シンプルながらも内からにじみでる力強い生命力を感じるひと品。
御仕立て上がりでのご紹介は滅多とございませんので
お目に留まりましたら是非ともお見逃しなく!
【 お色柄 】
しなやかでハリを感じさせる、おだやかな薄煤竹色地に
ライトベージュや薄茶、薄納戸鼠の横段を織りなし、
お柄には独特の表情を醸し出す吉野間道が織り上げられております。
草木染めにて本当に品よく、
それでいて自然の生命力を感じ、
温かみのあるお色であらわされております。
お色柄、地風ともに大変素敵なお品です。
お手元でご愛用いただける一品となりましたら幸いでございます。
【 商品の状態 】
中古品として仕入れて参りましたが良好です。
お手元に届いてすぐにお召しいただける状態でございます。
※お届け前にプレス加工をサービスしますので、
お届けに10日ほどお日にちを頂戴します。
【 藤山千春について 】
染織作家
品川区伝統工芸保存会会員
母方の親戚が八丈島で機織りの仕事をしており、
幼少の頃より織物は身近な存在であった。
18歳で東京の女子美術大学工芸科に進学。
主席で卒業後、後に女子美術大学学長を務める
染織家・柳悦孝(やなぎよしたか)の元に2年間師事。
柳悦孝の元で染織技法やデザイン案についての
ノウハウを学び、独立。
柳の元で吉野間道に出会い、独自の感性を磨き
芸術性の高い吉野間道を創作している。
自宅の庭で育てた草木や八丈の親戚に送ってもらう
島の植物を用いた草木由来の染料で表現する絶妙な
グラデーションと今までの着物にない鮮やかな
色の組み合わせが作品の特徴。
【 略歴 】
1944年 東京都品川区生まれ
幼少の頃より母方の実家の八丈島で織物に触れて育つ
1968年 女子美術大学付属高校卒業
1971年 女子美術大学工芸科卒業
1975年 柳 悦孝先生(後の女子美術大学学長)に師事
1978年 品川区大井町(現在の作業場)で染織業を始める
国画展、日本伝統工芸展に出展
現在着物や帯を中心に、小物のショール、ネクタイ、
袋物、テーブルセンターなどを制作販売
【 吉野間道(格子)について 】
浮き織で縞や格子を表現した織物。
吉野は寛永年間、京都の豪商であった灰屋紹益が
島原の名妓吉野太夫に贈った名物裂に由来する。
技法としては平織に糸を浮かせた浮き織を
連続させたもので浮き糸が連続する箇所は
真田紐のような表情を呈する。
畝織とも呼ばれ、緯糸が経糸を複数本またいで
浮いて織りだされており、浮き織でない平織の箇所は
張力の違いで湾曲した模様を描く。
また、畝織になっている箇所が二つ連続すると
メガネのように見えることからメガネ織との名称もある。
絹100% 長さ約3.65m
柄付け:お太鼓柄
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 芸術鑑賞、観劇、ご友人との気軽なお食事、街歩きなど
◆あわせる着物 小紋、織のお着物など
※仕立て上がった状態で保管されておりましたので、折りたたみシワがついております。この点をご了解くださいませ。