【 仕入れ担当 渡辺より 】
重要無形文化財指定技術の本場結城紬、
地機にて織り上げられた特選八寸名古屋帯のご紹介です。
ふうわりとやわらかな質感の手紡ぎ糸を用い
身体になじみ、軽くやさしい地風に仕上がっており、
小紋、織のお着物とあわせて表情豊かな帯姿を
お楽しみいただける事でしょう。
【 お色柄 】
軽く空気を含んだ手紡ぎの真綿糸を用いて織りだされた、
消炭色と藤鼠、墨黒の段に、やや太い真綿糸を織り込んだ
段が全通柄で織りだされております。
【 商品の状態 】
中古品として仕入れてまいりましたが、
大切に保存されていたのでしょう、美品でございます。
お手元で現品を確認の上、お値打ちに御召くださいませ。
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奥順について
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創業明治40年(1907年)。
創業以来産地の機屋と連携しながら、結城紬の
企画とデザイン及び販売流通を請け負う製造問屋。
また近年では従来のきもの生地に加えて、ショール、
服地など、新しい商品・生地開発を積極的に行い、
今の暮らしにとけこむ製品づくりにも尽力している。
■沿革
明治40年 初代奥澤淳七が奥澤商店より分家独立、粟野屋奥順商店を創業
昭和21年 2代目奥澤順一氏が社長就任 奥順株式会社へ組織変更
昭和52年 日本博物館協会会員本場結城紬染織資料館「手緒里」設立 開館
平成18年 3代目奥澤順氏による創業100周年記念事業結城紬の
ミュージアム「つむぎの館」開館
平成25年 4代目代表取締役社長に奥澤武治氏就任
本場結城紬卸協同組合理事長、
結城商工会議所会頭などを歴任
令和3年 5代目代表取締役社長に奥澤順之氏就任
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地機(居坐機:いざりばた)について
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結城紬に使用する地機は、織る人が織機の一部となる
最古の織機。たて糸を人の腰に固定して糸の張り具合を
調整するため、無理な張力をかけることなく、糸に優しく
手つむぎ糸を織るのに最適のしくみである。
よこ糸を織る時は、両足を伸ばし腰をつってたて糸を張り、
大きな刀杼で打ち込む。
小手先ではなく、全身を使っての製織となるため
製織する職人への負担が大きい。
絹100%
長さ約3.72m(お仕立て上がり)
柄付け:全通柄
※素材の性質上、フシによる凹凸組織の変化、色の濃淡などございます。
風合いであって難ではございませんので、その点ご了承くださいませ。
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 芸術鑑賞、ご友人との気軽なお食事、街歩き など
◆あわせる着物 洒落訪問着、小紋、織のお着物 など
※仕立て上がった状態で保管されておりましたので、折りたたみシワがついております。この点をご了解くださいませ。