【仕入れ担当 田渕より】
金彩友禅で知られる和田光正氏による、
特選コートをご紹介いたします。
訪問着や留袖のご紹介は幾度もございますが、
氏のコートは製作数も少なく滅多と出会うことがございません!
気品漂う清雅な良色品を是非ともお見逃しなく!
【お色柄】
絹本来のしっとりとした光沢感を感じる、唐花の地模様をあしらった絹地。
ほどよいハリコシのある地風で
触れるだけでその上質さを感じ取っていただけることでしょう。
お色味はぐっと深みある濃紫色の濃淡を基調として、
意匠には飛び柄にて金彩友禅が施され、秘めたる装いの愉しみを。
この絹地のつやめき、染めの透明感。
シルクとともにふうわりとした優しい光をまとうかのように、
洗練された装いを完成してくれるおひとつ。
作品から溢れる気品、女性らしい淑やかさ…
ぜひともご愛用くださいませ。
【商品の状態】
中古品として仕入れて参りましたが良好です。
お手元に届いてすぐにお召しいただける状態でございます。
【和田光正について】
昭和15年 5月 京都市に生まれる。
昭和37年 1月 見習修業後、独立して工房を持つ。
昭和43年 4月 第十三回京都彩芸服飾工芸作品発表会に於て、帯、彩芸賞。
昭和58年 1月 「横綱千代の富士関」の金彩友禅化粧廻し創作。
昭和60年12月 伝統工芸士に認定される。(通商産業省・伝統的工芸品産業振興会)
平成 4年 7月 京都染色協同組合連合会伝統工芸士会 会長及び、京都伝統工芸士会
連合会会長に就任。
平成13年11月 京都府伝統産業優秀技術者『京の名工』として表彰される。
平成14年 4月 大蔵流 茂山家に本金箔を使用した金彩 友禅摺箔技法と
光正高蒔絵技法により玩具尽しの柄を描いた狂言衣装を創作
【金彩友禅について】
桃山、江戸時代初期の摺箔、中国からの印金技術などから発展をみた金彩友禅。
金銀箔をお着物に用いるには、大別して二つの方法が考えられます。
箔を糸に巻きつけたり、あるいは紙に貼った箔を細く切って織物にする、
刺繍、金襴という方法。もうひとつは箔を直接布に接着する印金(金彩)。
その印金(金彩)の技法を和田氏は受け継ぎ、
「金彩友禅は天職である」という思いのもと、
煌びやかで美しい着物や帯を創作されております。
表裏:絹100% (縫製:手縫い)
背よりコート丈100cm (2尺 6寸 4分)
裄丈71.5cm (1尺 8寸 8分) 袖巾36.5cm (9寸 6分)
袖丈48cm (1尺 2寸 6分)
前巾26.5cm (6寸 9分) 後巾30cm (8寸 0分)
【裄丈のお直しについて】
概算ではございますが、以下の最長裄丈までお出しできるものと思われます。
≪最長裄丈≫ 現状が最大寸法です。
詳細はお気軽にお問い合わせ下さいませ。
◆最適な着用時期 10月から翌3月の羽織、コートの時期
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン おでかけの際の防寒用、お洒落な羽織ものとして
※仕立てあがった状態で保管されておりますので、たたみシワなどがあることがございます。この点をご了解くださいませ。