【 仕入れ担当 中村より 】
手織りの大島独特の滑らかな手触りとシワになりにくい性質。
着れば着るほど着心地がよくなる素晴らしい風合い。
さらにお色にも深みが増して、母から娘へと・・
末永く大切に大切に受け継いでいただけることと存じます。
奄美大島では年間生産反数が3000反を切ったとか…
全盛期は20万反以上の生産があったことを考えると…
鹿児島でもどんどん少なくなってくることと存じます。
バイヤーの仕事は産地と皆様をつなぐこと。
一反でも皆さまのもとへお嫁にいっていただき少しでも産地の応援になればと思い仕入れて参りました。
どうぞお見逃しなくお願い致します。
【色柄】
今回ご紹介するお品は、7マルキの絣にて
泥染めの深みある黒色の地にモダンな菱模様を織りなしたひと品。
知性を感じさせるシンプルな図案に、緻密な織り出し。
伝統の技術を守りながらも現代の地風にあった意匠は、真の職人さんの心意気感じられるしっかりとしたものです。
大人の女性にこそ着こなしていただきたい、風情ある表情をお楽しみください。
幅広いコーディネートで、末永くお召しいただきたいひと品です。
どうぞお見逃しなくお願い致します。
【 大島紬について 】
大島ファンの方はご存知かと思いますが…
マルキとは、経糸の総数(1240本)に占める経(たて)絣糸の割合のこと。
つまり、マルキの数値が上がるほど経絣糸が多く入り、
経緯(たてよこ)の絣合わせが難しくなります。
12マルキ、9マルキ、7マルキ、5マルキなどがあり、
その数が上がるほど、より手間隙のかかったお品となります。
ご存知のように大島紬は完成までに二度織られます。
一度目の締め機は、大島紬独特の精密な絣模様をつけるため。
上下の綿糸によってギュッと締められた部分は防染されて染料が入り込まず、
その染まらない部分が絣になります。
絣模様をくっきりと作るためには、大変な力で締めつけ織り込まなければならず、
昔からこの締め機は男性の仕事とされてきました。
それでも、図案に合わせて締め機にかける糸を調節、確実に、
数mm単位の狂いもなく締め込んでいくというのは、大変に緻密で根気がいる仕事。
ここで間違いが起こると絣模様ができなくなってしまうため、
力があるというだけではできない難しい仕事です。
その素晴らしい絹糸は…
高機による手織りで、一糸一糸心を込めて織り上げられております。
一反を生み出すのにのに、シンプルな柄のものでも一ヶ月。
凝った柄行のものでしたら、数ヶ月の月日を要します。
数センチ織り上げては経糸をゆるめ、一本一本針で絣をあわせていく。
本当に気の遠くなるような仕事です。
一ミリのズレも許されません。
絹100%
長さ約12.6m 内巾36.5cm (最大裄丈69cm)
経済産業大臣指定伝統的工芸品の証紙、本場奄美大島紬協同組合の証紙がついております。
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン コンサート、観劇、お食事(ディナーからランチにも)、
街着、カジュアルパーティー、和のお稽古、趣味のお集まり
◆あわせる帯 洒落袋帯、名古屋帯
※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。
お仕立て料金はこちら
地入れ3,300円+※胴裏7,260円~+八掛8,800円+海外手縫い仕立て28,600円(全て税込)
※国内手縫い仕立て+17,600円(税込)