【仕入れ担当 田渕より】
渡来のエキゾチックな表情に心惹かれて…
創業300年の歴史を誇る京の老舗、矢代仁(やしろに)監修による、
インドネシアの織物、イカットの京袋帯をご紹介いたします。
マレー語で『結ぶ』を意味するイカット。
本品はインドネシアのスンバ島にて製織された手織りのひと品。
下絵が無く糸染めから製織まで全て手作業で行う為、
流通量も決して多くございません。
絹には無い、綿織物ならではの風合いを…
どうぞお手元でお確かめ下さいませ。
【お色柄】
オリエンタルなムードに…
肌にやわらかな、綿ならではのふうわりとしたその質感。
その地は濃い茶色をベースに、
抽象風情の花を込めた間道文が織りだされています。
心地よく軽やかな絹の質感に意匠のムードがあいまって、
民芸味あるなかにも都会的な洗練を感じさせてくれます。
通好みな趣味性があふれだす仕上がり。
街歩きや観光、あるいは芸術鑑賞といったおでかけに…
大人のハイセンスなカジュアルスタイルをご堪能くださいませ。
【イカットについて】
インドネシアでは「染物」としてバティック、
「織物」にイカットという絣織があり、
その民芸的な柄行が新鮮で、おしゃれ心をくすぐります。
アジアの織物の白眉である絣。
語源に、結ぶ、くくる、という意味を持つイカットは、
その名の通り糸を図面に従ってくくり、防染したうえで糸染めをし、
その糸を縦糸に整経して、
一反一反手織りするという非常に時間と手間のかかる織物です。
そのインドネシアの民族的な味わいが、
帯としておしゃれに織り上げられました。模
様も人や動物、幾何学模様などいろいろあり、
島々によってその特徴が表現され、
その地域独自のムードに、不思議な魅力が漂います。
【矢代仁について】
矢代仁さんの創業は享保5年。
京のメーカーさんの中でも老舗中の老舗。
現在では染・織・繍のトップメーカーとして有名百貨店さんや専門店さんと取引をされております。
綿100%
長さ約3.8m(お仕立て上がり時)
耳の縫製:かがり縫い
全通柄
※帯芯付き
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齡は問いません
◆着用シーン お出かけ、お稽古、趣味のお集まり、お食事など
◆合わせるお着物 小紋、織の着物など