【 仕入れ担当 中村より 】
加賀友禅をお好きな方ならきっとご存知の事でしょう。
本加賀友禅作家の中でも大物中の大物の物故作家、
梶山伸氏が手掛けた染帯を仕入れることができました。
加賀友禅の作家さんは、帯を製作されることは決して多くありません。
依頼があって初めて染める為、染め上がるまでに半年から一年は要するそうです。
今回訳ありではございますが、一点限り仕入れることが叶いましたのでお見逃しなくお願い致します。
そんな希少な作品の放つ、柔らかな風合いをどうぞご堪能くださいませ。
【 お色柄 】
手描友禅の緻密な仕事が施された、ハリのある駒塩瀬地。
ピンと張った、上等な厚みが良きものと手触りにも感じさせてくれます。
地色は鮮やかな赤丹色に染めて、
意匠には創作の花模様が表現されました。
美しい装飾の中にキリリ際立つ彩りを用いて、作家の感性溢れる面持ちです。
すっきりとした付下げや色無地、小紋などのお着物に合わせて。
贅沢な染めの趣きをお愉しみくださいませ。
本物志向の方にお届けいたします。
希少な本加賀友禅伝統の色彩美…
存分にお手元にてご堪能いただけましたら幸いでございます。
【商品の状態】
白場に黄変がございますが、できる限りきれいに致します。
お手元で現品をご確認くださいませ。
【 加賀友禅について 】
長き歴史に培われた加賀友禅の技―
「加賀友禅」は、金沢方面で染め上げられた着物の総称ではなく、
「加賀友禅手描技術者登録」を(協)加賀染振興協会から受けた
作家が染め上げた着物を指します。
京友禅とは異なり、
刺繍や金彩を一切用いず、ただただ染め一本だけに。
「藍・臙脂・黄土・草・古代紫」の加賀五彩を用い、
写生を元に生み出される御着物、それが本加賀友禅でございます。
京の都で画期的な友禅染めを大流行させた宮崎友禅斎が晩年に加賀へ戻り、
その技法を伝えたことが、加賀友禅の基礎となったとされております。
加賀友禅作家の工房で10余年もの修行をして師匠に認めてもらえなければ、
作家として独立できないと言われるほどの厳しい世界。
絶え間ない努力、根気、並々ならないセンスが作家には必要です。
ほんの一人握りの人間がやっとたどり着く厳しい世界で、真の実力をつけた作家さんの作品です。
【 梶山伸氏について 】
梶山伸氏は昭和50年代に認定された加賀友禅伝統工芸士六人の中の一人です。
梶山伸
成竹登茂男(なりたけ ともお)
矢田博(やだ ひろし)
初代由水十久(ゆうすい とく)
毎田仁郎(まいだ じんろう)
能川光陽(のがわ こうよう)
この六人は現代の加賀友禅を築いた作家としてその名が刻まれ、
その功績は数知れず、今後も加賀友禅の歴史と共に語り継がれております。
絹100%
長さ約3.6m(お仕立て上がり時)
経済大臣指定伝統的工芸品の証紙、加賀染振興協会の証紙がついております。
おすすめ帯芯:突起毛綿芯
太鼓柄
◆最適な着用時期 袷・単衣 <盛夏以外(6月末~9月上旬以外)>
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 音楽鑑賞、観劇、お食事会、付き添い、お茶席、お稽古事、街着、カジュアルパーティーなど
◆あわせる着物 付下げ、色無地、小紋、織のお着物など
★名古屋仕立て(税込9,350円※綿芯「突起毛芯」代含む)
胴に巻く部分から手先までを半分に折って縫製された仕立て方です。
お着付けの際に半分に折る必要がないので、楽に着付けることが出来ます。
★開き仕立て(税込12,650円※綿芯「突起毛芯」代含む)
半分に折らずに帯地と帯芯をかがって仕立てます。
胴回りをご自身の好きな巾で結ぶことができます。
★松葉仕立て(税込12,650円※綿芯「突起毛芯」代含む)
手先の部分だけを半分に折って縫製された仕立て方です。
胴回りは折らずに仕立ててあるのでご自身の好きな巾に調節することができ、
かつ手先は半分に折っているので楽に着付けをすることが出来ます。
※開き仕立てと松葉仕立ては縫製の関係上帯芯が見える状態です。
着用時には見えませんので問題はございませんが、気になる方は+2,750円で裏地を付けることもできます。
ご希望の方は、「モス裏地付き」のお仕立てをお申し込み下さい。