【仕入れ担当 田渕より】
世界に二つとないその風合いや彩りに、思わず吐息がこぼれてしまいます。
慶長三年の創業より四百余年、多くの着物ファンを魅了し続けている、
京林・京屋林蔵の最高級辻が花訪問着のご紹介です!
まさに高級品の代名詞に等しい、京屋林蔵。
関東ではご存知のお方がいらっしゃるかと思いますが、
欲しいと思って簡単に手に入るお品ではございません。
きらめくような華やぎというよりは、
しっとりとした奥深さのなかに、風雅な華やぎを込めた作品。
その作風は初代久保田一竹氏を越えるといわれております。
京屋林蔵氏の作品のなかでも本場結城紬地を用いたハイグレードな贅沢品は、
滅多とございません。
本当に…溜息がこぼれます。
お目に留まりましたら、何卒お見逃しなきようお願い申し上げます。
【お色柄】
ほっこり、ふわり。
お身体を優しく包み込む軽やかな風合いは結城ならでは。
染料もまた贅沢に、自然の恵みを活かした草木染めにて、
淡藤色を基調にふうわりと暈し染め上げられています。
意匠には、ふっくらとした絞りをふんだんに。
幽玄な唐花模様を一面にあらわしました。
実におおらかに、またのびやかに。
着姿の美しさも、格別のもの。
洗練されたお柄付けと構図、色彩は、
しっくりと身に寄り添ってくれることと存じます。
どうぞ時代を経ても風格を失わぬ、本物の美をご堪能くださいませ。
【状態について】
中古品として仕入れて参りましたが良好です。
うっすらと保管香がございますのでお届け前に出来る限り消臭加工をサービスいたします。
【京屋林蔵について】
1598年(慶長三年)創業
屋号は『京林』で当代・向井敬介は18代目。
初代林蔵は京都の染物職人で、良質な絹を求め
養蚕が盛んだった上野国高崎藩内の赤坂村(現在の
高崎市元紺屋町)に移り「京屋」という屋号で染物店を創業。
17代林蔵の時に元紺屋町で染色のための清水を得ることが困難となり、
1974年に井野川のある高崎市郊外の井野町に染工房を移転した。
現在は向井敬介が第十八代京屋林蔵として、
伝統を生かした新しい作風で新たな作品の制作に取り組んでおります。
辻が花に代表される京屋林蔵の作品は、
丹念な織り、繊細かつ大胆な文様、絞りの妙、やさしい独特の色づかいなど、
伝統を受け継いだ高度な職人技を駆使して創作されており人気が高い。
作品は一点制作。
結城生地を採用し、手描法により一点一点丹精込めた制作を行っている。
一枚の着物の完成までに構想からおよそ一年余を要し、
伝統的な美しい日本の着物を作り続けております。
表裏:絹100% (縫製:手縫い)
背より身丈158cm(適応身長153cm~163cm) (4尺 1寸 7分)
裄丈66.5cm (1尺 7寸 5分) 袖巾34cm (8寸 9分)
袖丈49cm (1尺 3寸 0分)
前巾24.5cm (6寸 4分) 後巾30.5cm (8寸 0分)
◆八掛の色:鳩羽色
【裄丈のお直しについて】
概算ではございますが、以下の最長裄丈までお出しできるものと思われます。
≪最長裄丈≫ 裄丈67.5cm (1尺 7寸 8分) 袖巾34.5cm (9寸 1分)
詳細はお気軽にお問い合わせ下さいませ。
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン パーティー、お食事、芸術鑑賞、観劇、趣味のお集まりなど
◆あわせる帯 洒落袋帯、綴れ名古屋帯など
※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。
※仕立てあがった状態で保管されておりますので、たたみシワなどがあることがございます。この点をご了解くださいませ。