【 仕入れ担当 渡辺より 】
カジュアルな創作品、古くから街着や旅行着、
日常着として愛されてきた久留米かすりのご紹介です。
久留米絣を語る上で必ずその名があがる、
名匠【 人間国宝 故:森山虎雄 】氏による
虎雄氏らしい小付のデザインのシンプルなお柄付のお品。
蚊絣など伝統的な小柄を得意とした虎雄氏の
真骨頂ともいえる仕上がりのお品で、もちろんのこと、
新しい創作はなく、現状市場に現存する限りでございますし、
未仕立てのものはほぼ残っておりません。
織のお着物、久留米絣のファンの方は是非ご検討くださいませ。
【 お色柄 】
久留米絣らしい濃く落ち着いた黒紺地に
お柄には細やかな亀甲をくづしたようなお柄が
一面に織り描き出されております。
色を控えたシンプルなお品ですので、
流行に左右されることもございません。
帯あわせ次第で様々なヴァリエーションを
お楽しみ頂ける事かと存じ上げます。
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初代 森山虎雄(重要無形文化財保持者)について
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【 生年・認定年 】
1909年(明治42)6月18日生。
1959年(昭和34年)重要無形文化財「久留米絣」の保持者に認定。
1980年(昭和55年)2月1日没。享年70歳
重要無形文化財久留米絣技術保持者
日本工芸会正会員
重要無形文化財久留米絣技術保持者理事
財団法人久留米絣技術保存会理事
1909(明治42)年6月18日、福岡県八女郡生まれ。
百年近く久留米絣を家業に織り続けている
森山家に生を受けた。
虎雄はその3代目で、幼少のみぎりより
見よう見まねで家業を手伝っていたが、
1925年、16歳の時から本格的に修行を開始。
男物の細かい柄の藍染の技法を得意とし、
1959年5月に重要無形文化財技術保持者に認定を受ける。
(※1976年法改正でグループ指定)
製作面では、1952年に全国織物コンクールで
特選・国務大臣賞受賞、1955年に福岡県絣検査実施記念特賞受賞、
1965年3月に全国織物大会で銀賞受賞、1974年10月に
全国織物産地部会長賞受賞を受賞。
新柄コンクールでも
1971年・1972年・1973年・1975年・1977年に
久留米市長賞・日本繊維新聞社賞・久留米絣連合会長賞
繊維新聞社賞等を受賞し、技術の保存、より良い製品、
時代に即した柄の研究と努力を重ねた。
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久留米絣について
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1957年 国の重要無形文化財指定
1976年 経済産業大臣指定伝統工芸品に指定
福岡県南部の筑後地方一帯で製造されている絣。
1800年頃に現在の福岡県・久留米藩の井上伝という
少女が、久留米絣の織り方を発案。
伊予絣、備後絣とともに日本三大絣の一つともされる。
現在では着物の範囲にとらわれず、ストールや
トートバッグ、スニーカーといった製品の素材
にも用いられている。
織機(動力機)と手織のお品があり、
手織のものも、伝統工芸品と重要無形文化財技術の
二種がある。
重要無形文化財指定認定条件
以下の条件を満たしたもの
・手括りによる絣糸を使用すること
・純正天然藍で染めること
・なげひの手織り織機で織ること
綿100%
長さ12.2m
(※153cm以上のご寸法をご希望の場合要お見積り)
内巾34.5cm(裄65cm前後まで)
※素材の性質上、フシによる凹凸組織の変化、色の濃淡などございます。
風合いであって難ではございませんので、その点ご了承くださいませ。
※藍はその特質上、摩擦や湿気による色落ちが生じやすくなっております。
藍が落ち着くまでに汗や摩擦で色が移る場合がございますのでその点ご留意くださいませ。
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン ご友人との気軽なお食事、街歩き など
◆あわせる帯 洒落袋帯、カジュアル向きのデザインの名古屋帯、半巾帯 など
※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。
※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。
お仕立て料金はこちら
[バチ衿]
水通し4,950円+海外手縫い仕立て26,400円(全て税込)で承ります。
[広衿]
水通し4,950円+ポリエステル衿裏880円+海外手縫い仕立て26,400円(全て税込)で承ります。
※綿の着物は地厚な生地のため、裏地なしの単衣仕立てとなります。単衣仕立てで冬の季節にもお召しいただけます。袷仕立てをご希望の場合にはお問い合わせくださいませ。
※背伏せなし(背は袋縫い)・ポリエステル糸でのお仕立となります。
※国内手縫い仕立て+8,800円(税込)
※「水通し」は、お仕立て前に生地の糊を落とし、ふっくらとした風合いに仕上げるために行う工程です。