商品番号 1394073

【本場大島紬】 7マルキ一元式 ≪御仕立て上がり・中古美品≫ 「蚊絣無地」 洗練の無地! 希少な“一元式”の蚊絣! 身丈162 裄64.5

売切れ、または販売期間が終了しました。

【仕入れ担当 田渕より】
別格の大島を求めて…。

よくよくご覧くださいませ。
通に愛される「蚊絣無地」の大島。
しかしこちらはよく見かける「T字」の蚊絣ではなく、
手裏剣のような形をした一元式絣の希少な無地感覚の大島紬です。

小さな小さな絣柄の違いですが、
カタス式絣とはまた異なる不思議な魅力につつまれた一枚。
この『絣無地』こそ、ひとつの失敗も許されない、職人の腕が試される究極の絣!
ひと通りの柄大島を着尽くしてこられた方に、自信を持ってお届けさせていただきます!
どうぞお見逃しなくお願いいたします。


【お色柄】
大島特有のさらりとした織上がり。
地色は落ち着きある藍色を基調に
蚊絣のみで織り表された無地感覚の一枚。

シンプルな表情が現代的な感性光る仕上がり。
帯合わせが楽しくなるお着物かと存じます。

日本の染織の歴史が忍ばれるようなすばらしい出来栄えの作品…
どうぞ末永くご愛用いただければと願っております。


【状態について】
中古品として仕入れて参りましたが良好です。
お手元に届いてすぐにお召しいただける状態でございます。


【大島紬について】
日本が世界に誇る、細密絣の織物です。

大島紬は完成までに二度織られます。
一度目の締め機は、大島紬独特の精密な絣模様をつけるため。
上下の綿糸によってギュッと締められた部分は防染されて染料が入り込まず、
その染まらなかった部分が絣になるのです。

絣模様をくっきりと作るためには、大変な力で締めつけながら織り込まなければならず、
昔からこの締め機は男性の仕事とされてきました。

図案に合わせ締め機にかける糸を調節し、
確実に数ミリメートル単位の狂いもなく締め込んでいくというのは、緻密で根気のいる作業。
この時点で間違いがあれば、絣模様が出来なくなってしまうため、
力があるだけでは出来ない、神経を使う難しい仕事なのです。

その素晴らしい絹糸を高機による手織りで、一糸一糸心を込めて織り上げられます。
一反を生み出すのに、シンプルなお柄のものでも一か月。
凝った柄行のものですと、優に数か月もの月日を要します。

数センチメートル織り上げては経糸を緩め、一本一本針で絣を合わせていく。
本当に気の遠くなるような作業の繰り返しで、
大変細やかなお柄を、織りによって表現しています。

またマルキとは、経糸の総数(1240本)に占める経(たて)絣糸の割合のこと。
つまり、マルキの数値が上がるほど経絣糸が多く入り、
経緯(たてよこ)の絣合わせが難しくなります。
12マルキ、9マルキ、7マルキ、5マルキなどがあり、
その数が上がるほど、より手間隙のかかったお品となります。

また絣にも、「カタス式」と「一元(ひともと)式」がございます。
「カタス式」の倍の絣糸を使う「一元式」。
ひとつひとつの十字絣が柄行を表現し、
一つでも絣がつぶれていたりすると検査不合格となりますので、
熟練の匠にしかなしえない高度な技法が必要とされています。

商品詳細

- 素材・サイズ

表裏:絹100% (縫製:手縫い)
背より身丈162cm(適応身長157cm~167cm) (4尺 2寸 7分)
裄丈64.5cm (1尺 7寸 0分) 袖巾34cm (9寸 0分)
袖丈50.5cm (1尺 3寸 3分)
前巾23.5cm (6寸 2分) 後巾28.5cm (7寸 5分)
◆八掛の色:薄縹色

【裄丈のお直しについて】
概算ではございますが、以下の最長裄丈までお出しできるものと思われます。
≪最長裄丈≫ 裄丈67cm (1尺 7寸 6分) 袖巾34cm (9寸 0分)
詳細はお気軽にお問い合わせ下さいませ。

- おすすめTPO

◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃

◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません

◆着用シーン 芸術鑑賞、お出かけ、お食事、お稽古、行楽など

◆あわせる帯 洒落袋帯、名古屋帯など

※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。

※仕立てあがった状態で保管されておりますので、たたみシワなどがあることがございます。この点をご了解くださいませ。

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