【 仕入れ担当 中村より 】
丁寧に、丁寧に。
熟練の匠の手仕事によって生み出されるその風情。
素朴でやさしく、ぬくもりを感じさせる素材感。
古くから街着や旅行着、日常着として愛されてきた綿着物。
今回なんと日本三大絣のひとつに数えられる備後絣が入荷しました。
実は京都きもの市場でのご紹介はこれが初めて。
着尺の生産はすでに終了しまっておりますので、
今後の入荷がお約束できないお品でございます。
深く奥行きのある色彩に、絣の意匠が着姿をきりりと引き締める…
織のお着物ファンの方に是非ご覧いただきたお品でございます。
【色柄】
落ち着いた藍の色彩にて浮かび上がる、やわらかな絣の意匠。
きりりとした濃藍の綿地。
シンプルなあられの意匠を配しました。
素朴ななかにも創作性感じる、情趣かおるひと品。
昔から絣は、洗えば洗うほど美しくなると言われていますので…
どうぞ末永くお手元で大切に、歳月を経ることで生まれる織のなじみ、
その風情をご堪能下さいませ。
お手元でご愛用頂けるひと品となりましたら幸いでございます!
【備後絣について】
昭和30年代には、年間330万反の生産量で、
全国一(約70%)の絣織物の生産量を誇っていました。
その歴史は古く江戸時代後期、
現在の福山市に住んでいた富田久三郎が織物の研究を重ね、
製作技法を考案して作った絣織物が発祥とされています。
明治初期に品質改良が進み、「備後絣」の名称で全国に広がりました。
現在では着尺としての生産は終了してしまい、今後手に入ることが非常に難しくなってきます。
産地としては着尺ではなく、
洋服やバッグなどに形を変えて「備後絣」として発展しております。
綿100%
長さ約12.8m 内巾35cm(最大裄丈約66cm)
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃、5月下旬~6月、9月~10月上旬の単衣頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません。
◆着用シーン お出掛け、ご旅行、ランチなど
◆合わせる帯 九寸名古屋帯、八寸名古屋、半巾帯など
※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。
※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。
お仕立て料金はこちら
[バチ衿]
水通し4,950円+海外手縫い仕立て26,400円(全て税込)で承ります。
[広衿]
水通し4,950円+ポリエステル衿裏880円+海外手縫い仕立て26,400円(全て税込)で承ります。
※綿の着物は地厚な生地のため、裏地なしの単衣仕立てとなります。単衣仕立てで冬の季節にもお召しいただけます。袷仕立てをご希望の場合にはお問い合わせくださいませ。
※背伏せなし(背は袋縫い)・ポリエステル糸でのお仕立となります。
※国内手縫い仕立て+8,800円(税込)
※「水通し」は、お仕立て前に生地の糊を落とし、ふっくらとした風合いに仕上げるために行う工程です。