【 仕入れ担当 田渕より 】
お振袖にも相応しい、晴れやかな逸品。
創立は昭和9年、西陣織元彩栄より、
卓越された意匠美をご堪能いただける
格調高き本袋帯をご紹介いたします。
【 お色柄 】
きゅっ…触れると微かな絹鳴り。
華やかな面持ちに確かな風格を漂わせる秀作。
しなやかな帯地は凛とした黒色を基調として
多彩で緻密に織り成された宝相華を込めた蜀江の意匠。
彩りを混ぜた箔使いを大きく用い、艷やかで多彩・存在感のある面持ち。
鮮やかな地色の中、確かな華やぎ、他に類を見ない際立つ力強い意匠…
これだけの面持ち、もちろんお振袖にも抜群に映えることでしょう。
その後は格調高い訪問着や紋付き色無地などに合わせて、その吉祥性を末永く身に纏ってくださいませ。
フォーマルシーンにおいても、存分にご堪能いただければと存じます。
【本袋について】
ご存知の通り、高級品にのみ許されるのが、「本袋」。
表地と裏地を同時に、輪のように織り上げる帯のことでございます。
基本的に、表の地組織と裏の地組織は同じ様にいたします。
なぜなら、表裏の織巾が合わなければ帯にならず、
縫い袋のように、表裏別々に織った後で縫い合わせるわけにはいかないからです。
表裏同時に、輪のように織り上げる本袋帯。
織り場では、織りあげつつあるお柄を見ることができません。
したがって織人の熟練が必要とされますし、大変難しい織物です。
本袋帯と縫い袋帯を並べて見比べていただきますと、
すぐにお分かりいただけるかと思います。
その違いは、帯の両端、つまり耳の厚みでございます。
これこそが本袋帯の一番の特徴で、縫い袋帯の半分の厚みですので、
薄く綺麗にたたむことができます。
絹74% ポリエステル9% 指定外繊維10% レーヨン7%
長さ約4.4m(お仕立て上がり時)
西陣織工業組合証紙No.2336 彩栄謹製
おすすめの帯芯:綿芯「松」
本袋縫い
六通柄
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ~30代
◆着用シーン 成人式、入卒式、結婚式、披露宴、パーティー、初釜などの格高いお茶席など
◆あわせる着物 お振袖、訪問着、紋付き色無地など