【裄丈のお直しについて】
概算ではございますが、以下の最長裄丈までお出しできるものと思われます。
≪最長裄丈≫ 裄丈69cm (1尺 8寸 1分) 袖巾34.5cm (9寸 1分)
詳細はお気軽にお問い合わせ下さいませ。
◆新古品・中古品は現品限りですので売り切れ次第終了となります。
◆中古品として仕入れてまいりましたが、大切に保存されていたのでしょう、美品でございます!お手元で現品を確認の上、お値打ちに御召くださいませ!
あたたかな色彩が魅力の紅花と藍の彩り…
紅花の染めでは右に出るものは居ない、米沢の名門、新田さん。
新田家三代目、新田秀次氏の制作された作品を入荷いたしました。
秀次氏はもうお亡くなりになっておりますので、今出回っているもの以外に新しいものが織り上がることもございません。
希少な一枚。
心に響くような色彩の美しさを、ぜひお手元でご堪能くださいませ。
万葉人を魅了した紅花染。
それを復活させた「新田」さんは、創業明治6年という歴史を誇ります。
「淡黄色の花が一輪咲く。
それを合図につぎつぎと仲間が咲き競い、一面に咲き乱れる。
開花後一週間、その花の命は断たれる。
美しい永遠となるために。
この最上紅花は、はるか遠きエジプトを原産地とし、
長い歳月を経てシルクロードを旅し、中国から日本に伝わる。
王朝人に雅の色と好まれ、十二単衣を染めあげた紅花の命は
明治に終わりを遂げる。
この幻の色をこの世によみがえらせたのが新田家である。」
ひとつぽっと咲き、翌日から次々に咲いていくロマンの花、紅花。
栽培には大変な手間がかかり、また染色法も大変難しいものだとか。
初夏に満開となりますが、7、8分咲きの頃に花を摘みとり、花餅をつくります。
染色は、雪の降り積もる1月から2月。
淡雪にもたとえられる紅花の色素は、最も寒いこの時期以外には美しく染めることができません。
更に本品では藍染の糸を併用しました。
それぞれに性格の違う草木染料を全て把握し、織りあがりを想像しながら重ねられた色彩。
今回ご紹介のお品は、活き活きとした松を思わせるような。
艷やかな緑色を基調として織り上げられた一枚でございます。
合間に錆青磁色や淡黄色、桜色などのやわらかな色彩を織り交ぜて、実に繊細な横段文様がうかんでおります。
紬独特の節のある糸がよりよい風合いを感じさせ、個性を出しつつ品の良い温かみのある作品に仕上がっております。
お色お柄ともにシンプルなデザイン。
帯や小物でコーディネートをお楽しみいただけます。
さすが紅花を現代に甦らせた巨匠の作品。
まず、真似をしようと思って真似できるものではないでしょう。
たとえようのない奥深いお色に、同じ色、同じ柄は二度とできないという自然からの創作品。
秀次氏の手のぬくもり、心が感じられる一枚です。
どうか末永くご愛用いただけましたら幸いです。
滅多とご紹介できない希少なお品。
この機会に是非お手元で存分にご堪能下さいませ。
◆表裏:絹100% (お誂え・お仕立ては手縫いです)
背より身丈151.5cm(適応身長146.5cm~156.5cm) (4尺 0寸 0分)
裄丈67cm (1尺 7寸 7分) 袖巾33.5cm (8寸 8分)
袖丈49.5cm (1尺 3寸 1分)
前幅32.5cm (8寸 6分) 後幅33cm (8寸 7分)
◆八掛の色: 青鈍色
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご年齢は問いません
◆着用シーン 音楽鑑賞、観劇、和のお稽古、お食事、ご旅行、お出掛けなど
◆あわせる帯 お洒落袋帯、九寸名古屋帯、八寸名古屋帯、半巾帯
※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。
※仕立てあがった状態で保管されておりますので、たたみシワなどがあることがございます。この点をご了解くださいませ。