宮崎友禅斎が元禄時代に完成させた染めの最高峰、友禅。
人間国宝・木村雨山氏に直接師事し、
本加賀友禅といえば、真っ先にお名前のあがる「柿本市郎」氏。
ご存知の通り、そのネームバリューは本加賀友禅界で一、二を争うもの。
作品としての美術的価値はもちろんのこと、お品をご紹介したくても、
本格的な創作品にめったと出会うことができません。
加賀友禅の本流とも言える、最高級の一枚。
その美匠を、まずはどうぞご覧下さいませ。
加賀友禅。
それは、日本を代表する染め代名詞として、高く評価されてきました。
その歴史は今から500年前まで遡ります。
加賀の国独特の染め技法であった無地染の「 梅染 」
そこに模様が施されるようになり、加賀御国染と呼ばれる
兼房染や、色絵・色絵紋の繊細な技法が確立したことが、
加賀友禅発展の契機となりました。
また、京都で友禅染を始めた人気絵師、宮崎友禅斎の卓越した
意匠構成を実現させ、繊細な模様の表現を可能にする
「 友禅糊 」の誕生も発展に大きく寄与しました。
加賀五彩と言われる臙脂・藍・黄土・草・古代紫を基調とした暖かな色彩に、
落ち着きのある、写実的な草花模様を中心とした絵画調の柄が特徴で、
線にも手描きの美しさが感じ取られます。
意匠設計・下絵・糊置・彩色・地染など、
制作工程は主な工程だけで9つあり、現在でも丁寧な手作業で行なわれます。
一点一点、根気と時間をかけて仕上げられる手描き友禅。
作家の感性・情熱が注ぎ込まれた、伝統と技の融合がそこにはございます。
蘇芳香色に染上げられたそのこだわりの絹布に、
伝統の加賀五彩を用いて美しい情景意匠を描き出しました。
渦巻く流水文様に松竹梅や、悠々と飛ぶ鶴の群れが描かれております。
先ぼかしの技法など、加賀友禅の特徴を用いて美しく表現した作品です。
ゆるぎない、名匠の感性。
卓抜した美の世界を感じさせてくれる、
すばらしいひと品に仕上がりました。
着物に美しい自然の息吹きを封じこめる加賀友禅。
加賀友禅には繊細な日本の心と、
染めの心が絶えることなく脈々と息づいています。
今回は運良くお値打ち価格での仕入れとなりましたので、
特別価格でご紹介させていただきます。
これから先ずっと大切にされていくであろう伝統工芸、美術品の贅沢。
是非お手元にて、その美しさをご体感いただければと存じます。
終生お手元でご愛用いただければと願いつつ、
大切にお届けさせていただきます。
絹100%
たち切り身丈182cm 内巾37.5cm (最大裄丈71cm)
経済大臣指定伝統的工芸品の証紙、
加賀染振興協会の証紙がついております。
白生地には特選濱ちりめんを使用しております。
◆最適な着用時期 10月~翌5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 40代~
◆着用シーン 結婚式、式典、パーティーなど
◆あわせる帯 袋帯など
※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。
お仕立て料金はこちら
[ 比翼仕立て ]
解湯のし3,850円+※胴裏7,260円~+比翼16,500円+抜き紋3つ19,800円(紋合わせ込)+海外手縫い仕立て39,600円(全て税込)で承ります。
※国内手縫い仕立て+42,900円(税込)
[ 訪問着仕立て ]
解湯のし3,850円+※胴裏7,260円~+抜き紋1つ又は縫い紋1つ11,000円~14,300円(紋合わせ込)+海外手縫い仕立て33,000円(全て税込)で承ります。
※国内手縫い仕立て+16,500円(税込)
※お仕立て上がりまでの期間は、通常約50日です。
※堅牢染め・本加賀など、染めのしっかりした御着物への抜き紋入れには、
堅牢抜き代4,400円(税込)が必要となります。