爽やかな藍色に染まった、ぬくもりの木綿布…
手織りの味わい溢れる希少な出雲絣着尺をお届けいたします。
山陰地方の絣は、江戸時代の末期から、鳥取の倉吉、島根の広瀬や弓ヶ浜に栄え、
久留米絣などの影響を受けつつ、独自の柄を作り出していました。
このうち倉吉や広瀬の当時の工業化された商法絣(買い絣)とは別に、
農家の一角でつつましく織られてきた自前絣の伝統がかつて
弓ヶ浜一帯の出雲地方に連綿と続いていました。
別名「浜絣」とも呼ばれたこの絣は、現代ではもうほとんど姿を消し、
ごく一部の人だけが生産に従事しているだけとなっています。
その第一人者である【青戸柚美江】氏。
現代の出雲絣を支え、確立し、藍染めに深くこだわった作品を生み出されています。
出雲絣ならではの繊細な彩り、織の加減は本当に見事の一言。
出雲絣の特徴は経緯糸ともすべて手紡ぎの木綿糸を使用していることです。
この作品の生地の風合いはとてもしなやかで、綿とは思えないほど
まるで絹の紬を触っているかのようです。
今回ご紹介いたしますのは、幾度も繰り返し染めた深い藍色を基調として、
白と青による「重ね四つ目」と銘打たれたシンプルなお柄を織り成した一枚。
ふっくらとした柔らかな風合い、着姿に浮かび上がる奥深い藍色の彩りの妙…
思わず目を奪われる、逸品工芸きものでございます。
伝統工芸品ファンの方にお届けしたく思います。
手織りのぬくもりを、末長くご堪能くださいませ。
綿100%
長さ約13m 内巾37.5cm(裄丈71cmまで)
◆最適な着用時期 10月~5月(袷の季節・真冬除く)
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません。
◆着用シーン 街着、行楽、カジュアルなパーティーなど。
◆あわせる帯 洒落ものの袋帯、名古屋帯
※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。
お仕立て料金はこちら
[バチ衿]
水通し4,950円+海外手縫い仕立て26,400円(全て税込)で承ります。
[広衿]
水通し4,950円+ポリエステル衿裏880円+海外手縫い仕立て26,400円(全て税込)で承ります。
※綿の着物は地厚な生地のため、裏地なしの単衣仕立てとなります。単衣仕立てで冬の季節にもお召しいただけます。袷仕立てをご希望の場合にはお問い合わせくださいませ。
※背伏せなし(背は袋縫い)・ポリエステル糸でのお仕立となります。
※国内手縫い仕立て+8,800円(税込)
※「水通し」は、お仕立て前に生地の糊を落とし、ふっくらとした風合いに仕上げるために行う工程です。