【裄丈のお直しについて】
概算ではございますが、以下の最長裄丈までお出しできるものと思われます。
≪最長裄丈≫ 裄丈70cm (1尺 8寸 4分) 袖巾35cm (9寸 2分)
詳細はお気軽にお問い合わせ下さいませ。
◆新古品・中古品は現品限りですので売り切れ次第終了となります。
◆未着用の新古品として仕入れてまいりました。
仕付け糸もついたままの美品です。
お目に留まりましたらお値打ちに御召しくださいませ。
この質感、この風情…
ふっくら、軽やかでやわらかく…
重要無形文化財指定技術使用、地機にて織り上げられた
【 本場結城縮 】をご紹介いたします。
ご存知でしょうか…
本場結城紬の、縮織(ちぢみおり)。
かつては「結城紬=縮織」とされるほど創作数の高いものでしたが、
「本結城=平織」という認識が一般的になるとともに生産数は激減し、
逆に本当に通好みの、一部の織物ファンの間だけのお着物となっております。
現在本場結城紬に指定されるものは、以下の4つでございます。
(1)本場結城紬・平織り「地機」
(2)本場結城紬・縮織り「地機」
(3)本場結城紬・平織り「高機」(絣もの以外の無地と縞、格子のみ)
(4)本場結城紬・縮織り「高機」(絣もの以外の無地と縞、格子のみ)
今回ご紹介のお品は、この(2)にあたります。
縮織と平織の大きな違いは、緯糸にあります。
平織の緯線は平糸(撚りのない糸)を用いますが、
縮織の緯糸は、右撚り糸・左撚り糸・平糸、この三種類を用います。
色柄の絣染は平糸に施し、以下の順に織り上げていきます。
(1)右撚り糸(2)平糸(3)左撚り糸(4)平糸…
と、平糸を交えながら撚り糸を交互に織り込むのですが、
最終的に尺巾の反物に仕上げなければなりませんので、
撚り糸の縮率を考慮して、平織よりも一寸ほど巾広の状態で織り上げます。
(緯糸の撚りは、1mで2000回転にも及びます。)
(本品は広巾ですので、さらに巾広の糸かと思われます。)
織り上がりましたら、シボ寄せと言われる、45度ほどのお湯で
じゃぶじゃぶと洗う湯もみを行う事で、撚りがかかっている分だけ
縮みが発生いたします。
それを尺巾の伸子を張り巡らせて反巾を整え、天日乾燥。
(一反に用いられる伸子は、13mのうち、およそ一寸
(約3.8cm)の間隔で、約300本。)
こうして生み出されるサラリとしたシボ感、
それこそが、快適な着心地の秘密なのです。
真綿糸の温もりに独特のシャリ感があいまって、
肌につかない、縮織ならではの地風をお楽しみいただけます。
肌に軽やかに…
サラリとした細かなシボ感の残る独特の風合い。
お色はシックな黒鳶色の無地で織りなして。
無地の紬は、織り段が出やすいのでその織り手の力量が一番試されると言われます。
絣柄の紬は、経緯の糸を丁寧にあわせていかなければなりませんが、
無地の紬にはその苦労とはまた違う意味の匠の技が必要とされます。
年月をへることで生まれる織のなじみ…
縮織は本当に希少。
お探しの方、お目に留まりましたら是非とも御覧くださいませ。
どうぞ、終生の装いの友として、
お手元でご愛用頂けましたら幸いでございます。
表裏:絹100% (縫製:手縫い)
背より身丈164cm(適応身長159cm~169cm) (4尺 3寸 2分)
裄丈68.5cm (1尺 8寸 0分) 袖巾35cm (9寸 2分)
袖丈49cm (1尺 3寸 0分)
前巾25cm (6寸 6分) 後巾30.5cm (8寸 0分)
※居敷当付き、衿裏は引き紐の付いたお仕立てです。
◆最適な着用時期 単衣(5月下旬~6月、9月~10月上旬)
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齡は問いません
◆着用シーン 音楽鑑賞、観劇、お食事、お出掛け、ご旅行など
◆あわせる帯 洒落袋帯、九寸名古屋帯、八寸名古屋帯、半巾帯など
※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。
※仕立てあがった状態で保管されておりますので、たたみシワなどがあることがございます。この点をご了解くださいませ。