【裄丈のお直しについて】
概算ではございますが、以下の最長裄丈までお出しできるものと思われます。
≪最長裄丈≫ 現状寸法が最大寸法です。
詳細はお気軽にお問い合わせ下さいませ。
◆新古品・中古品は現品限りですので売り切れ次第終了となります。
◆未着用の新古品として仕入れてまいりましたので、仕付け糸もついたままの美品でございます!お手元で現品を確認の上、お値打ちに御召くださいませ!
人間国宝・六谷梅軒氏の伊勢型を使用した高級江戸小紋のご紹介です。
お目に留まりましたら是非ともお見逃しなく!
昭和30年2月。
伊勢型紙が持つ高度の技術に対して、6名の方々が重要無形文化財(人間国宝)に指定されました。
六谷紀久男 (錐彫り)
児玉博 (縞彫り)
南部芳松 (突彫り)
中島秀吉 (道具彫り)
中村勇二郎 (道具彫り)
城之口みゑ (糸入れ)
諸氏の手に宿った神…
その魂は、残された型紙に今も生き続けます。
その中のおひとり、六谷紀久男氏《雅号梅軒》の伊勢型を用いた逸品。
見るほどに、吸い込まれるような…力ある特選品でございます。
「伊勢型紙」は、江戸小紋・長板中形・型友禅などに用いられる伝統的な型紙。
六谷氏が認定を受けられた錐彫(きりほり)は、
伊勢の伝統ある型紙彫刻技術のなかでも古い型柄を持つもので、刃先の小さな、半円状をした細い彫刻刀を用います。
その刃先は、型彫りのたびに肌目細かな砥石で研ぎ上げられ、鮫、霰の行儀、通しなどの伝統的な小紋柄を生み出してゆきます。
その彫刻法。
錐の刃先を地紙に対して直角に当て…
刃先をすばやくクルッと半回転させながら突き入れ、丸い小孔を彫り抜く。
錐彫の文様は、この、同じ大きさに彫り抜かれる丸粒で構成されています。
細かな仕事では、一寸四方に800ないし900の粒々。
一柄の型の仕上げに半月近くを要することも。
仕事の手を抜けばたちまち彫り斑があらわれ、また重ねた地紙がわずかでもズレたり、
錐の粒がまちがって繋がったりすれば、仕事は全て失敗に終わってしまいます。
この間彫刻者は、かなりの緊張を強いられます。
六谷氏が得意としたのは、錐彫の中でも最も細かな鮫小紋や通し小紋。
見事に粒の揃ったその仕上がりは、人間業とは思えないほどだったとか。
その手仕事、まさに”神技”。
今回ご紹介のお品は、その真骨頂を存分に感じて頂ける作品。
こっくりと深い絹地に、
六角形の枠取りに鮫・角通し・行儀の江戸小紋三役を込めたひと品。
画面上でおわかりいただけますでしょうか。
このお柄の全てが、1mmにも満たない粒々の集合で表現されているのです。
その細緻さには、きっと誰もが感嘆せずにはいられません。
見れば見るほどにその手仕事に見入ってしまうばかりでございます。
もちろんのことこちらの作品に用いられた型も、一部でも破損すればお終い。
二度と同じものを創ることは出来ません。
魂の型彫り、伝統の染め技。
現在ここまで凝った伊勢型のお品は、ほとんど創作されておりません。
大人の女性としてのしっかりとした品格を求められるお席に最適ですし、
その上質さも、末永くご愛顧いただけるものと確信しております。
自信を持っておすすめいたします。
是非ともお手元で、存分にご堪能くださいませ。
■六谷紀久男(梅軒)(ろくたに ばいけん)
明治40年2月15日~昭和48年4月26日(1907~1973)
大正8年 父芳蔵について伊勢型紙錐彫の修行をはじめる
昭和8年 京都に出て兄より錐彫の技術を習得
昭和14年 独立
昭和17年 小宮康助にすすめられ、極鮫小紋の研究に没頭
昭和30年 重要無形文化財「伊勢型紙錐彫」の保持者に認定
昭和38年 鈴鹿市の伊勢型紙伝承者養成事業の講師
昭和47年 鈴鹿市文化功労者
表裏:絹100% 縫製:手縫い
背より身丈153.5cm(適応身長148.5cm~158.5cm) (4尺 0寸 5分)
裄丈66cm (1尺 7寸 4分) 袖巾32.5cm (8寸 6分)
袖丈47.5cm (1尺 2寸 5分)
前巾27cm (7寸 2分) 後巾31cm (8寸 2分)
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 音楽鑑賞、観劇、お茶席、お出掛けなど
◆あわせる帯 袋帯、名古屋帯など
※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。
※仕立てあがった状態で保管されておりますので、たたみシワなどがあることがございます。この点をご了解くださいませ。