緻密な古典柄の大島紬でございます。
さすがの構図で織り上げられたひと品かと存じますので、
お目にとまりましたらお値打ちにお求め下さいませ。
★お仕立て上がりとして仕入れてまいりました。
二つ折りにする後衿部分に淡いよごれがあるくらいで
オモテウラともおおむね美品として
お届けできる1枚です。
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【裄丈のお直しについて】
概算ではございますが、以下の最長裄丈までお出しできるものと思われます。
≪最長裄丈≫ 裄丈68.2cm (1尺 8寸 0分) 袖巾34.1cm (9寸 0分)
詳細はお気軽にお問い合わせ下さいませ。
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シャッシャッという大島特有の絹鳴り、
さらりと肌に軽い着心地は一度手を通されるとやみつきになることでしょう。
奥行ある墨色の地を埋めつくす
オフホワイトのT字の絣模様。
色紙取と雲取りに笹や梅などが
浮かびあがり赤い菊花のもと
寺社仏閣の情景が織り込まれました。
キリッと洗練された中にも奥行きが感じられ、
ぐっと引き込まれるような、深く味わいを帯びたお色です。
全てがどこまでも鮮明に、大変丁寧に表現されており、
一瞬染めかと思ってしまうほどの見事な世界観です。
大島の命とも言うべき泥染めは、
テーチ木(車輪梅)の液で数十回も繰り返し染めることから始まります。
テーチ木のタンニン酸によって、赤褐色に変わった絹糸を、今度は泥田につけて何度も染めます。
タンニン酸と泥に含まれる鉄分が化合して糸はやわらかくなり、
決して化学染料では表わす事ができない独特の渋みのあるダークな色調に染め上がります。
また、大島紬の命とも言える絣の細かさを表現するためには、
常に経緯の糸が正しく交差するよう、また糸にいつも均等な力がかかるよう、
織り手には細心の注意が要求されます。
7~8cm織りすすむごとに、細い針の先で絣を正しくそろえる作業を行いますので、
平均して40日前後、最高級の手の込んだものとなりますと、
一年以上の月日の末にやっと一反が生み出されることもあります。
いついつまでも飽きの来ない繊細な表情は、緻密な技術の賜物。
ぜひお手元でご実感いただきたく思います。
日本の染織の歴史が忍ばれるような素晴らしい出来栄えの作品を、
どうぞ末永くご愛用下さいませ。
表裏:絹100% ※手縫い仕立て
背より身丈159cm(適応身長154cm~164cm)(4尺 2寸 0分)
裄丈62.5cm(1尺 6寸 5分) 袖巾32.2m(8寸 5分)
袖丈49.2cm(1尺 3寸 0分)
前巾23.1m(6寸 1分) 後巾30.2cm(8寸 0分)
◆最適な着用時期 袷の季節(10月~翌5月)
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 観劇、芸術鑑賞、お食事、趣味のお集まり、お稽古、街着、ご旅行等
◆合わせる帯 洒落袋帯、名古屋帯等
※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。
※お仕立てあがった状態で保管されておりますので、たたみシワなどがあることがございます。この点をご了解くださいませ。