【裄丈のお直しについて】
概算ではございますが、以下の最長裄丈までお出しできるものと思われます。
≪最長裄丈≫ 裄丈69cm (1尺 8寸 2分) 袖巾35.5cm (9寸 3分)
※詳細はお気軽にお問い合わせ下さいませ。
◆新古品・中古品は現品限りですので売り切れ次第終了となります。
◆未着用の新古品として仕入れてまいりました。
仕付け糸もついたままの美品です。
お目に留まりましたらお値打ちに御召しくださいませ。
日本の最西端、与那国島より…
全国の織物が集まる室町でも、めったとお目にかかることはありません。
生産数も絶対的に少ないですし、一般市場に出回ることも難しい、
琉球織物の中でも大変な希少品です。
ましてやこの経済不況化、誠に残念ながらこれからは減る一方です。
南国の太陽のぬくもりを、肌にそっと閉じ込めたあたたかな織物。
どうぞお見逃しなくお願いいたします。
沖縄県の中で台湾に最も近い与那国島で織られている、与那国花織。
石垣島からは115km、台湾からは111kmと、晴れの日は台湾が見える日本最西端の地です。
その島で、これらはおよそ500年の間、織り継がれてきました。
与那国の織物が初めて文献に登場したのは、1479年の「李朝実録」。
その頃には、すでに苧麻で布を織り、藍染がされていたと記録されています。
時の流れと共に色々な技法を取り入れ、伝えられ現在の与那国織として発展してきました。
与那国織には、大きく分けて4つの織りがあります。
庶民の日常着だったドゥタティ(縞や格子柄の織物)、
首里王府への貢納品として納められていた花織、
そして細帯のカガンヌブー(ミンサーのこと)、
旅の無事を祈って贈られたお守りシダディ(手ぬぐい)です。
与那国花織は、沖縄の伝わる他の花織と比べて文様の細かさが特徴。
また、基盤柄と縞柄に花織を組み合わせた華やかな模様構成も魅力の一つです。
「花織」の「花」というのは小さな四角い点の集まりのこと。
サイコロの5の目のように点を並べたイチチンバナ、
4つをひし形に並べたドゥチンバナなど花柄の種類は10種類にもおよびます。
その「花」が経糸の一部を浮かすことによって
格子縞の平織面上(ひらおりめんじょう)に浮かび、
両面使用できることから両面浮花織とも呼ばれます。
もう一つの特徴は草木染めであること。
染料は、織り手がすべて島内から探してくるといいます。
自然見溢れる飴色の濃淡にて、
ごくごくさりげなく感じ取ることができる浮織と、縞模様を浮かべた面持ち…
ひと目で心奪われる、美しい奥行き。
同じ植物を使ってもこの土地の色に染まるので、まさにその土地限りの工芸品。
また染色は乾燥の差で変わりますのでその時一瞬限りの色彩美が込められる織物といえます。
デザインから染め織りまで、
全工程を1人で行うという気の遠くなるような作業。
やり方も違えば、染め色も同じ色になることはありません。
年間生産数は帯も入れて200反ほどといわれています。
穏やかで、落ち着いた草木染の色彩。
やわらかく、肌なじみのよい砂色と柳茶色、薄黄色、水色を基調とした格子地に、
花織のお柄が織りだされております。
直線的な構図の中にも伸びやかな広がり…
草木の色合いがより布に深みを与え、花の凹凸が奥行きを演出する。
春の陽光のように穏やかで、温かい。
与那国花織はどこか優しさの感じられる織物です。
どうぞこのお着物で、南国の豊かな人々の心とともに、
あなたの街にお着物の良さをお伝えくださいませ。
表裏:絹100% 縫製は手縫いです。
背より身丈156.5cm(適応身長151.5cm~161.5cm) (4尺 1寸 3分)
裄丈68cm (1尺 7寸 9分) 袖巾35cm (9寸 2分)
袖丈49cm (1尺 3寸 0分)
前巾24.5cm (6寸 4分) 後巾30.5cm (8寸 0分)
※衿裏は引き紐の付いたお仕立てです。
◆八掛の色:青朽葉色
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 趣味のお集まり、和のお稽古、芸術鑑賞、おでかけなど
◆あわせる着物 洒落袋帯、名古屋帯、半幅帯など
※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。
※仕立てあがった状態で保管されておりますので、たたみシワなどがあることがございます。この点をご了解くださいませ。