織の名門として言わずと知れた「渡文」さん。
『美しいキモノ』など雑誌にもたびたび取り上げられており、
そのほとんどが専門店やデパートなどで販売されておりますため、
値崩れすることは滅多とございません。
その渡文さんの、20年以上のロングセラー「纐纈」は、
今まで何度かご紹介させていただきましたが、
本品は、その上に引箔の加工も合わせた、
贅沢この上ないお品「彩纈」のお品です。
渡文さんの中でもとりわけハイグレードなお品と言えましょう。
西陣伝統の「本物」の織り味を…
ぜひともお手元でご堪能いただきたく存じます。
★お仕立て上がりの中古品として仕入れてまいりました。
着用シワが残っておりますが、
その他汚れや焼けといった難は見受けられません。
纐纈。
正倉院宝物の中でも最も優れているとされる裂地で、
いわゆる絞り染めです。
その風合を織り(撚り糸の工夫でふくれおりを表し)と染めで、
表現した味わい豊かな技法です。
引箔。
和紙に漆を接着剤として用い、金銀箔等を張りつけたり、
漆などで図柄を書いたものを一寸間に90切程細かくスライス。
引箔はそのスライスされた和紙と漆の性質を
旨く利用した西陣織独特の技術の事を言います。
そしてその二つの技法を兼ね備えたものが…
この「彩纈」です。
織の奥行き、染の繊細な風情が合わさった、
幽玄で味わい豊かな仕上がりを、まずはどうぞご覧下さいませ。
まずお伝えしたいのが帯地の風合い。
見た目の重厚感とは裏腹に、
手に持った時の軽くしなやかな地風には良い意味で驚かされます。
ふくれ織のような柔らかな凹凸が浮かぶ地。
柳煤竹色をベース引箔によるくすみを持った光沢が
ふわりとシックに浮かび上がって…
そのぼんやりと広がる空間の中で、
スッと通されたラインが洗練とモダンのアクセントを演出いたします。
さすが渡文と言わしめるデザインセンス!
また軽やかな風合はシワになりにくく、
かつ着用時の苦しさも軽減されてと、本当に嬉しい限り。
一流のみが見せる織技法と匠のセンスのなせる技を、
ぜひお手元でご覧頂きたく存じます。
名門の逸品を1点限りにてお届けいたします。
どうかお見逃しなくお願いいたします。
絹100%金属糸風繊維のぞく) 長さ約4.47m
柄:六通柄 耳の縫製:袋縫い
渡文謹製
◆最適な着用時期 袷の季節(10月~翌5月)
◆店長おすすめ着用年齢 ご年齢は問いません
◆着用シーン コンサート・観劇、お食事、お付き添い、お集まり等
◆あわせる着物 訪問着、付下げ、色無地、小紋、織のお着物等
※仕立て上がった状態で保管されておりましたので、折りたたみシワが付いております。この点をご了解くださいませ。