商品番号:1561032
(税込)
【 仕入れ担当 中村より 】
沖縄の芭蕉布(ばしょうふ)、静岡の葛布(くずふ)と共に…
日本三大古代布のひとつに数えられる織物、科布(しなふ)。
※正式には「木へん」に「品」と書いて「しな」と呼ぶ字を用います。
まず触れた瞬間に驚きました。
これまでも科布のお品のご紹介は何度かさせていただいておりますが、
本品はそのどのお品とも異なる風合いでございます。
今までご紹介のお品に比べて、
若干細い科糸を使用しているため、大変しなやかに仕上がっております。
本来であれば何度も締めることで、帯として馴染んでくる科布の帯ですが、
本品でしたら、最初から締め心地も良く、お使いいただきやすいお品でございます。
現品限りでございますので、どうかお見逃しなく!
【 色・柄 】
新潟県と山形県で採れる「科」。
その強靱さ、耐水性、通気性、織り目の美しさと素朴さ。
人の心の通ったあたたかさは、現代の人々の感性に訴えるものがございます。
科糸特有の茶色の無地。
自然の素朴さを感じていただける一条に仕上がりました。
おきもの通の方にも、自信を持っておすすめいたします。
どうぞお見逃しなさいませんようにお願いいたします。
≪科糸織帯の取り扱い≫
科の木の芯皮を糸に紡いで原料にしており、自然の樹木の香りがいたします。
また、織機が明治以前のいざり機なので、織る時に
タテ糸・ヨコ糸ともに水に濡らして織りますので、耳巾が不揃いになります。
このように原始的な織布ですから独特な自然の風合いと色彩になり貴重な商品です。
お召しの際には、乾燥しておりますと硬い風合いになる場合がありますので、
前の日に霧吹きをして掛けておきますと柔らかくなります。
ご使用後も同じように霧吹きして掛けてからシワを延ばして陰干ししてください。
【 科布について 】
「シナノキ」や「オオボダイジュ」の
樹皮からつくられる日本最古の織物のひとつ。
葛布・芭蕉布と並ぶ日本三大古代布。
樹皮から採れる靭皮繊維をはぎ、灰汁で煮て薄く裂き、
出来上がった糸を織り上げる。
茶褐色をしていて粗剛で織り目はあらく野趣に富み、
通気性がよく、軽く、水濡れにも強く、使いつづけるほどに
味わいが増す。
現在は新潟県や山形県の一部地域のみで生産されている。
科糸100%100%
長さ3.6m(仕立て上がり時)
◆最適な着用時期 盛夏(6月末~9月上旬)
◆店長おすすめ着用年齢 ご年代は問いません
◆着用シーン 行楽、お食事会、ショッピング、女子会、街着など
◆あわせる着物 上布、芭蕉布、紗紬、夏御召、単衣の紬など