商品番号:1559829
(税込)
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【 仕入れ担当 田渕より 】
琉球王朝の御用布として発展し、今も沖縄の伝統美を受け継ぐ首里花織。
その中でも特に希少とされる花倉織は、透け感を持つ繊細な織組織が特徴です。
新島工房による首里花倉織八寸帯のご紹介です。
緻密な技術と静謐な美意識が凝縮され、
柔らかに光を受け止める布面は、夏の涼やかさと洗練を与えてくれます。
お目に留まりましたらどうぞご覧下さいませ。
【 お色柄 】
シャリ感たっぷりの軽やかな地風。
地色は銀鼠色を基調に、淡く溶け込むような青と茶の横段が重なり、
落ち着きの中に柔らかな表情を見せています。
じっくりと見れば、実に繊細な表情で透かし織りがあらわされて…
そこに花織もあしらい、すっきりとシンプル、さりげなくも美しいひと品に仕上がりました。
光を通すことで奥行きと陰影を生み出し、新島さん特有の上品な彩りは帯合わせや着物の地色を選ばず、
幅広い場面で洗練された印象を与えてくれます。
手仕事の温もりと気品ある透け感が調和し、
袷から単衣の装いに欠かせない存在となるでしょう。
【 商品の状態 】
中古品として仕入れて参りましたが良好です。
お手元に届いてすぐにお召しいただける状態でございます。
【 花倉織について 】
首里織の一種。
沖縄の織物のうち最も格式の高い織物で、
王家の妃、王女が着た夏衣に用いられました。
花織と絽織、紗織を市松、菱形模様または前後左右交互に織っていきます。
生地の一部に絽目と呼ばれる隙間を開けた絽織と
目の詰まった平織、両面浮き花織を組み合わせた
織り方でもじられた部分が透かしになります。
【 首里織について 】
経済大臣指定伝統的工芸品指定(1983年4月27日指定)
「首里の織物」として沖縄県の重要無形文化財にも
指定を受けている。
※1998年に重要無形文化財に指定されたが、
2022年3月に保持者・宮平初子の死去により
指定が解除、2023年に改めて再指定された
琉球王国の城下町として栄えた首里の地で
織り継がれてきた絣織物と紋織物の総称。
分業せずに全工程を手作業で一貫して生産する
少量多品種の形態を取っている。
首里花織(ハナウイ)・道屯(ロートン)織、
花倉織、ムルドゥッチリ、手縞(てじま)、
煮綛(ニーガシ)芭蕉、花織手巾(ティサジ)
がある。
特に花倉織と道屯織は、首里王府の城下町として
栄えた首里のみで織られる王族や貴族専用の織物で、
花倉織は先染め紋織物、黄地、水地、紺地などの
無地や濃淡の配色が主流。
道屯織は琉球王朝時代には男性衣として用いられたが、
現在では着尺帯や小物類に使用されている。
絹100%
長さ約3.7m
お太鼓柄
※名古屋帯仕立て
◆最適な着用時期 袷・単衣 <盛夏以外(6月末~9月上旬以外)>
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン カジュアルパーティー、芸術鑑賞、お食事、お出かけ、趣味のお集まりなど
◆あわせる着物 色無地、小紋、織の着物など
※仕立て上がった状態で保管されておりましたので、折りたたみシワがついております。この点をご了解くださいませ。