商品番号:1556616
【 仕入れ担当 中村より 】
古来より受け継がれてきた有職織物に現代の息吹を吹き込んで…
その繊細にして典雅なる作風を御覧くださいませ。
この美意匠…
あっ!と思われた方もいるかと存じます。
雑誌「美しいキモノ」でも多数掲載のある名門機屋さんでございます。
(お名前を出すことが出来かねますので、気になる方はお問い合わせ頂ければ幸いでございます。)
お着物初心者の方でも拘り派の上級者まで、
大変重宝する事間違いなしの一本でございます。
いまでは希少な夏の逸品袋帯でございますが、
恐らく今後のご紹介はほぼございません。
バイヤーが自信をもっておすすめさせていただきますので
どうぞこの機会をお見逃しなくお願い致します。
【 お色柄 】
涼やかな淡紅藤色の紋紗地に、
桐立涌文様が配されて…
絶妙な透け感を持って、レース織のように緻密に、
繊細に繊細に込められました。
意匠には金銀糸にてで
鳳凰文様が六通に渡り織りだされた1点です。
華美な箔に頼らない絹本来の美しい織、
見ているだけで吸い込まれそうなほどの美しさ…
洗練された雰囲気に織り上げられております。
【 顕紋紗(けんもんしゃ)について 】
無地部分は従来の紗と同じく緯糸一本ごとに
二本の経糸を一組としてからませ、文様部分は
平織で織り上げている。
これにより、文様部分が地よりも厚く織られて
くっきりと現れた紗と、上紋は絵緯を用いて
一越一越手織にてふっくらと浮くように織りだされている。
【 濡れ緯(ぬれぬき)について 】
西陣に伝わる技法
地緯を水に浸し、濡れたまま織り込んでいく。
濡れ緯を用いて製織した場合、よく締まる強い組織となり、
糸が自然に乾いた後、生糸本来の風合いに独特のシャリ感が
生まれる
【 有職織物について 】
古く中国より伝えられた織物が平安時代になり日本人好みに和様化され、
平安の公家たちが宮廷の儀式や日常の服飾に用いた
日本独特の伝統文様、有職。
「二陪織物(ふたえおりもの)」はその代表的なもので、
地織と文様織を別に作り地文様の上に上文(うわもん)と呼ばれる
文様の部分だけを別糸を渡して、縫取りのように浮かせて織り出している。
有職織物は、「二陪織物(ふたえおりもの)」「綾(あや)」、
「浮織物(うきおりもの)」、「うすもの(羅(ら)、縠(こく)、
「紗(しゃ))」など多岐にわたり、“シンプルな文様の美しさ”と
“色の調和美”が魅力の織物といえましょう。
絹100%(金属糸風繊維以外)
長さ約4.4m(お仕立て上がり時)
六通柄(果て紋あり)
◆最適な着用時期 6月下旬~9月上旬の盛夏
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 式ごと、パーティー、音楽鑑賞、観劇、お食事会、付き添い、お茶席、お稽古事など
◆あわせる着物 訪問着、付下げ、色無地など