商品番号:1556247
(税込)
(税込)
【 仕入れ担当 中村より 】
素朴な中に凛とした趣溢れる極上の紫―
希少な【 紫草(紫根)絞り染め 】による、
特選紬着尺のご紹介です。
今回ご紹介のお品は、染料にその紫根を用い、
古代染色法で染め上げたお品。
きもの市場でのご紹介も、なかなか機会がございません。
とりわけお着物となりますと、本当に希少です。
染織工芸ファンの皆様、どうぞお見逃しなくお願い致します。
【 お色柄 】
薄手でさらりとした質感の紬地に、絞り染による
ごくごくシンプルな菱詰のお柄が
バランスよく染め上げられております。
手作業ならではの靄のような濃淡、少しのゆらぎ。
手絞りによる微妙なかすれや濃淡も、紫根の染のお色の魅力を
更に深いものとする仕上がりとなっております。
天然の染料によるお色は経年により褪せてゆきますが、
時間を経て変化する色合いもまた、お召しになられる方と共に
その生を輝かせるもの。
是非その経年の風情をお楽しみくださいませ。
【 紫根染・紫草について 】
天平時代の「古代紫」、平安時代の「京紫」、江戸時代の「江戸紫」。
これらの染料として用いられていたのが、「紫草」の根でした。
実物の紫草を見たことのある方は数少ないことと思います。
かつては日本各地の野山に自生し、大切に栽培されてきた紫草。
江戸時代末期を最後に、現在は、日本の絶滅危惧植物50種の中に入れられるほど数を減らしています。
植物園などで栽培されていることはございますが、自然の中で目にすることは不可能、≪幻の草≫と言われております。
紫草は、染料に用いられるほか、外傷の薬としても使われていました。
時代劇でお殿様が病気のときにする鉢巻も紫根染めであり、決して迷信ではなく、紫根の色素は昇華性を持っているため、染め上がった後も数年間は外に飛び出してくるのだそうです。(頭痛・胃腸病・皮膚病にも良いとされ、現在は化粧品にも用いられます。)
また漢方染は、日本の民間薬である漢方薬を材料として染め上げたお着物のことで、
身に付けることにより、日常生活にて漢方薬が自然と体内に吸収され、健康を維持するために研究開発されました。
絹100%
長さ約12.4m 内巾37cm(裄70cm前後まで)
※素材の性質上、フシによる凹凸組織の変化、色の濃淡などございます。
風合いであって難ではございませんので、その点ご了承くださいませ。
※本品は色焼け防止の為、紫根の媒染液と化学染料を併用しております。
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 芸術鑑賞、ご友人との気軽なお食事、街歩き など
◆あわせる帯 洒落袋帯、カジュアル向けのデザインの名古屋帯 など
※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。
お仕立て料金はこちら
地入れ3,300円+※胴裏8,250円~+八掛8,800円+海外手縫い仕立て28,600円(全て税込)
※国内手縫い仕立て+17,600円(税込)