商品番号:1552765
(税込)
【 仕入れ担当 渡辺より 】
かの人間国宝【 故:南部芳松 】氏の彫刻型で染め上げられた、
落ち着いた彩りの、ご年齢問わずのデザインのお品です。
南部芳松氏の型のお品は、同じ人間国宝の方の
作品と比較しますと、あまり多くございませんので、
南部氏の作品をお探しの方におすすめいたします。
【 お色柄 】
やや地厚でシボ高い質感の縮緬地を、薄小豆色に染め上げ、
濃い小豆色のみの配色で、松の幹を思わせる木目縞に
小さな笠松のお柄が一面に染めあしらわれております。
こういったお色、デザインのお品は帯あわせ次第で
セミフォーマルからカジュアルまで幅広いシーンに
御召いただけます。
【 商品の状態 】
やや使用感はございますが、中古品としては
おおむね良好な状態でございます。
お目に留まりましたらお値打ちに御召くださいませ。
【 南部芳松(重要無形文化財保持者)について 】
【 生年・認定年・享年 】
1894年(明治27年) 9月20日生。
1955年(昭和30年) 重要無形文化財「伊勢型紙突彫」の保持者に認定。
1976年(昭和51年)11月 5日没・脳血栓のため死去、82歳。
【 経歴 】
明治27年9月20日生まれ。
父に伊勢(いせ)型紙彫刻の突き彫りをまなぶ。
白子徒弟学校中退後、明治42年山梨県谷村で甲斐絹(かいき)型を
44年から東京の小林勇蔵に中形彫刻をまなんだ。
のち山梨、東京、京都などの染色業界の型紙彫刻を幅広く研究。
小紋や浴衣、友禅などの文様を染める伊勢型紙彫刻の中心地、
三重県鈴鹿市で、やがて業界の指導者となった。
また地元の工業徒弟学校で8年間講師として
後進の指導にも当たったが、数ある型彫り技術の中では
『突彫』が得意。
戦後の混乱期、昭和21年 伊勢型紙彫刻組合初代組合長を
務めて型紙の保存振興に尽力、生前に収集した
伊勢型紙の貴重な資料は鈴鹿市に保管されている。
昭和30年仲間5人と一緒に人間国宝に認定される。
【 伊勢型紙について 】
着物などの生地を一定の柄や紋様に染色するために
使用される型紙(孔版)の一つ。
柿渋によって張り合わせ、補強のために紗を張った
美濃和紙を台紙とし、彫刻刀で図柄を彫る。
台紙は何枚か重ねて使用するため、同じ柄の型紙が
一回の彫刻で複数枚出来る。
使用する彫刻刀の種類により
錐彫り・道具彫り・突彫り・縞彫りに分類される。
1955年(昭和30年)、文化財保護法に基づき
工芸技術としての「伊勢型紙」が重要無形文化財に指定。
同時に6名の職人が重要無形文化財保持者(人間国宝)として
各個認定された。
1993年(平成5年)には伊勢型紙技術保存会が
重要無形文化財「伊勢型紙」の保持団体に認定されている。
また1983年(昭和58年)には通産省の伝統的工芸品の指定を受けた
近年は図柄の芸術性が評価され、単に染色用の形紙だけではなく、
美術工芸品や家具などにも用いられる。
現在流通している90%以上の伊勢形紙は三重県鈴鹿市で
生産されている。
表裏:絹100% 縫製:手縫い
◆八掛の色:小豆色・無地
◆紋:縫い紋1つ『違い鷹の羽』 糸色:銀
身丈(背より) | 153cm (適応身長158cm~148cm) (4尺0寸4分) |
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裄丈 | 65cm(1尺7寸2分) |
袖巾 | 33.5cm(0尺8寸8分) |
袖丈 | 48.5cm(1尺2寸8分) |
前巾 | 24.5cm(6寸5分) |
後巾 | 30cm(7寸9分) |
【裄丈のお直しについて】
概算ではございますが、以下の最長裄丈までお出しできるものと思われます。
≪最長裄丈≫ 裄丈66.5cm(1尺7寸6分) 袖巾33.5cm(8寸8分) 袖丈50.5cm(1尺3寸3分)
※目視での縫込みの確認による概算となります。詳細はお気軽にお問い合わせ下さいませ。
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン お稽古、芸術鑑賞、観劇、ご友人との気軽なお食事、街歩き など
◆あわせる帯 袋帯、名古屋帯 など
※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。
※仕立てあがった状態で保管されておりますので、たたみシワなどがあることがございます。この点をご了解くださいませ。