商品番号:1551234
(税込)
【 仕入れ担当 渡辺より 】
西陣の名門【まいづる】より希少な夏の本袋帯、
三重紗の『楽文紗』シリーズをご紹介致します!
裏表同時に織り上げる本袋の技術に加えて、
その間に引箔の層を織り上げた「三重紗」のお品。
紗目の間から透ける引箔地が、文字通り
内側から湧き出るような透明感溢れる輝きで表現されており
シンプルになりがちな夏の帯姿を、涼やかかつ
格式高い印象に演出するこだわりのお品でございます。
難易度の高い製織技術のため、
現在は織れる方がおらず今後の織り上げはないそう。
技巧を凝らした涼の表現をご堪能頂ける希少なお品です。
夏季ならではのフォーマルの装いとして、
お目に止まりましたら、是非ともお見逃しなくお願いいたします。
【 お色柄 】
シャリ感のある紗の帯地を本袋に織りなし、
内側に銀の引箔地を織りなした三重紗の帯地。
引箔の層には、うっすらと流水のお柄があしらわれており、
表からも光の加減でほんのりと浮かび上がります。
艷やかな夏虫色の紗地を縫うように、
銀糸と優彩のお色で光悦垣と花枝のお柄が
表されており、上品な印象でございます。
【 商品の状態 】
着用済みのお品として仕入れてまいりました。
ご着用時にはほとんど目立ちませんが、
お太鼓柄下部から10cmほどの位置に糸の変色がございます。
(矢印の長さは1cmです)
リサイクル品ならではのお値打ち価格でお届けいたしますので、
お手元で現品をご確認の上、存分にご活用くださいませ。
【 西陣まいづるについて 】
西陣織工業組合所属
西陣織工業組合証紙はNo.29
1907年(明治40年)創業
江戸時代に「松屋」の屋号で禁裏御所
(京都御所)の出入りを許された商家。
江戸時代中期に松屋儀兵衛が近江の国
(現在の滋賀県)より京都に出て、
呉服商を営みはじめたのが始まり。
江戸時代後期には高島屋や大丸と共に
京都の名店としての地位を確立した。
後、松屋七代目・舞鶴正七が西陣の地で
織元として新たに創業。
美しく魅力的な織物を作り続ける事、
世間から必要とされる織物を作り続ける事、
時代の変化に対応した織物を続けていく事を
モットーにものづくりをしている機屋。
主なブランドラインにゴブラン紹巴、
三眠蚕、耀虹螺鈿、琴糸織などの
シリーズがある。
【 西陣織について 】
経済産業大臣指定伝統的工芸品(1976年2月26日指定)
多品種少量生産が特徴の京都(西陣)で
生産される先染の紋織物の総称。
起源は5〜6世紀にかけて豪族の秦氏が
行っていた養蚕と織物とされ、応仁の乱を期に
大きく発展した。
18世紀初頭の元禄~享保年間に
最盛期を迎えたが、享保15年(1730年)の
大火により職人が離散し大きく衰退。
明治期になりフランスのリヨンよりジャカード織機を
導入した事でこれまで使用されてきた空引機
(高機)では出来なかった幾多の織物が
産み出され量産が可能となった。
織機はおもに綴機、手機、力織機の3種類で
企画・図案から意匠紋紙、糸染、整経、綜絖、
金銀糸、絣加工等多くの工程があり、これらの
一つひとつの工程で熟練した技術者が丹念に
作業を行っている。
西陣織には手の爪をノコギリの歯のように
ギザギザに削って図柄を見ながら織り上げる
「爪掻本綴織」、「経錦(たてにしき)」、
「緯錦(ぬきにしき)」、「緞子(どんす)」、
「朱珍(しゅちん)」、「紹巴(しょうは)」
「風通(ふうつう)」、「綟り織(もじりおり)」、
「本しぼ織」、「ビロード」、「絣織」、「紬」など、
国に指定されているだけでも12種類の品種がある。
「西陣」および「西陣織」は西陣織工業組合の登録商標である。
絹100%(金属糸風繊維除く)
長さ4.31m(お仕立て上がり時)
柄付け:お太鼓柄
耳の縫製:本袋
◆最適な着用時期 6月の単衣の時期、7月、8月の盛夏の時期
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません。
◆着用シーン パーティー、和のお稽古、芸術鑑賞、観劇 など
◆あわせる着物 訪問着、付下げ、色無地 など
※仕立て上がった状態で保管されておりましたので、折りたたみシワが付いております。この点をご了解くださいませ。