商品番号:1549699
【 仕入れ担当 中村より 】
趣ある意匠、藍染めの深み、綿ならではの素朴な着心地の良さ…
島根県指定無形文化財、「広瀬絣」の技法で織り上げられた、
味わい深い魅力に溢れた特選綿着尺のご紹介です。
現在生産数が少なく、大変希少なお品ですので、
きもの市場でも滅多にご紹介のできないお品。
お目に留まられました方は、どうぞこの機会をお見逃しなきようお願い致します。
【 色・柄 】
ご覧いただけますでしょうか。
自然な魅力をかもし出す知的かつシンプルな佇まい。
こっくりと深みある藍染のお色。
そこに白く浮かび上がる「鶴亀」の文様。
伝統を守り続けた匠技がきらめくように光ります。
独特の工芸としての価値を持つ味わいは、
少し織りに詳しい方が見られたら、
すぐに正藍・手織りのお品だと一目でわかることでしょう。
伝統工芸品ファンの方にぜひお届けしたい一品です。
ぜひ末長く手織りのぬくもりとご堪能くださいませ。
【 広瀬絣について 】
広瀬絣は、文政7年(1824年)、長岡貞子が米子で絣の染織法を伝授されて帰郷し、
婦女子に伝えて広めたのが始まりとされます。
広瀬藩の絵師・堀江友声の図案で織られた作品も多くありました。
広瀬絣の特徴は、和紙に柿渋を塗り、文様を縦長に拡大して切り抜く独特の型紙を使って手括りし、
絵模様と幾何模様とを組み合わせた大柄な模様にあります。
この模様は、現代にも通じる新しい感覚の図柄が多く、
高機で絣糸を文様通り織り上げるその作品は、
斬新でありながらも手作りによる素朴で自然な味わいを持っています。
製作には、久留米絣と同じく、絣の手括り、藍染めによる糸染め、
投抒(ながひ)の手機による織りなど、伝統的な技法が守られていますが、
特に「横綜台(よこへだい)」と、絵模様をたてに八倍にひきのばした型紙を使っての絣模様の作り方に、
他に見られない特色があり、またそれによって織り上った絣の絵ぎわに独特の風趣を持っています。
広瀬絣は正藍染にし、手織りで丹念に織りあげる大変手間がかかるものですが、
それだけに堅牢な手織りであるため、弓浜絣・倉吉絣と並ぶ山陰の代表的な絣であり、
島根県の無形文化財に指定されています。
明治三十年代の最盛期には年産十万反を数えた広瀬絣も、
その後大正四年広瀬町の大火により打撃を受け、産地として急速に衰退するに至りました。
綿100%
長さ12.2m 内巾34.5cm(裄丈65cmまで)
反巾は37㎝ありますので68㎝程度まではお仕立て可能です。
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷
5月下旬~6月、9月~10月上旬の単衣頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 街着、ランチなど
◆あわせる帯 八寸名古屋帯、半巾帯など
※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。
お仕立て料金はこちら
[バチ衿]
水通し4,950円+海外手縫い仕立て28,600円(全て税込)で承ります。
[広衿]
水通し4,950円+ポリエステル衿裏880円+海外手縫い仕立て28,600円(全て税込)で承ります。
※綿の着物は地厚な生地のため、裏地なしの単衣仕立てとなります。単衣仕立てで冬の季節にもお召しいただけます。袷仕立てをご希望の場合にはお問い合わせくださいませ。
※背伏せなし(背は袋縫い)・ポリエステル糸でのお仕立となります。
※国内手縫い仕立て+9,900円(税込)
※「水通し」は、お仕立て前に生地の糊を落とし、ふっくらとした風合いに仕上げるために行う工程です。
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