商品番号:1548576
(税込)
(税込)
【 仕入れ担当 渡辺より 】
古代織の再現に留まらず、現代に生きる織を。
織物の新しい世界に挑戦し続けた人間国宝
【 故:北村武資 】氏の経錦の作品と
かの琉球かすりの名門大城廣四郎織物工房主宰で
日本工芸会正会員である【 大城一夫 】氏による
かなり大胆なお柄付けのお着物をコーディネートいたしました。
紬素材といえば、帯合わせには洒落袋帯か染帯が定石。
これは、『染めの着物には織の帯』という
暗黙のルールからきておりますが、ざっくりといえば
一昔前、着物がワードローブだった時代には各家庭に
ある着物は
・染めのお着物…白生地に柄を染めた「やわらかもの」で
訪問着、付下げ、色無地、小紋など
・織のお着物…絣織などの紬
という分類がはっきりとしていて、
洒落物(織物)イコール普段着。
普段着に金糸(箔糸)を使ったフォーマルの帯を
あわせるなんて、チグハグはご法度…という概念からでした。
しかし、昨今は『紬』といえばの結城や
大島、牛首などの織のお着物にも金銀糸を
用いた帯をあわせたスタイルが増えて参りました。
これは紬地の染めを施した『訪問着』や、
通称『やわらかもの』と呼ばれる染めのお着物も
フォーマル向きではないデザインが生まれたため。
今回も帯に金糸が含まれておりますがお着物が
かなり力強く、並大抵の帯では印象負けしてしまいますので
あえて金糸が含まれている帯をチョイスしております。
【 お着物のお色柄 】
さらりと薄手ながらフシ感のある濃い黒緑地に
外側から老緑、杜若色、薄若竹、薄萌葱、薄黄緑の
中央に向かって明るくなる段暈しに、一玉の大きな
トゥイグアー(燕)が織りだされております。
【 帯のお色柄 】
しなやかでコシのあるハッと目を惹く刈安色地に、
蓬色と白鼠、かなり光沢をおさえた金糸の濃淡の糸使いで、
唐華を連ねた大柄がリズミカルに織りだされております。
【 商品の状態 】
お着物につきましては未仕立ての反物でございます。
帯につきましては
着用済のお品として仕入れてまいりましたので
裏地に着用シワ、表地たたみジワがございますが、
表に出る箇所は概ね美品でございます。
お手元で現品をご確認の上、存分にご活用くださいませ。
【 大城一夫について 】
日本工芸会正会員
大城廣四郎織物工房代表
父・大城廣四郎の意思を継ぎ、伝統の技を
守りながら、現在の感覚や素材でアレンジした
独特の作風の作品を発表。
【 経歴 】
1947年 大城廣四郎の長男として生を受ける
1981年 第33回沖展に琉球絣チョウバン四玉を出品
初入選
1982年 第34回沖展にビックー五玉を出品
奨励賞受賞
1983年 第35回沖展に総絣を出品 入選
1986年 第38回沖展にゴーマーイジン四玉藍染を出品
奨励賞受賞
1988年 第40回沖展に駒織カズキ六玉を出品
奨励賞受章 沖展準会員に推挙される
1992年 第27回日本西部工芸展に琉球絣花六玉草木染着物を出品
入選
1993年 日本伝統工芸士認定
沖展正会員に推挙される
織物部門審査員
1997年 日本伝統工芸会準会員に認定
1999年 琉球絣および南風原花織保存会会長
2001年 沖縄県伝統工芸士会副会長
琉球絣事業協同組合理事長就任
2009年 日本伝統工芸会正会員
2013年 沖縄県伝統工芸士会会長
2014年 経済産業大臣伝統工芸品産業功労者表彰
【 北村武資(重要無形文化財保持者)について 】
【 生年・認定年 】
1935年(昭和10年)8月18日生。
1995年(平成7年)重要無形文化財保持者「羅」保持者に認定
2000年(平成12年)重要無形文化財保持者「経錦」保持者に認定
2022年(令和4年)3月31日没 享年86歳
早くに父を亡くし、15歳から西陣の機屋に働きに出て、
そこで基本となる技術を習得、1959年には
初代・龍村平蔵の織の世界を継承する
龍村美術織物に入社。
1960年に京都市北区紫野に小さな機場を借りて
独立後は『織とはなにか』を研究、高度な製織技術を
精力的に探求し、裂の復元や再現、織の技術の発展に
尽力している。
【 略歴 】
1951年 京都西陣で織物業に従事
1962年 法衣金襴制作技術者として独立
1965年 第12回日本伝統工芸展入選
1968年 第15回日本伝統工芸展 NHK会長賞受賞・日本工芸会正会員
1971年 京都国立近代美術館「染織の新世代展」
1983年 「亀甲花葉文経錦」文化庁買上
1987年 「忍冬花文羅」京都府立総合資料館買上
1990年 京都府指定無形文化財保持者「羅」「経錦」認定
MOA美術館岡田茂吉賞工芸部門大賞受賞・日本工芸会理事
1994年 第41回日本伝統工芸展 日本工芸会保持者賞受賞
1995年 重要無形文化財保持者「羅」認定
日本伝統工芸展等の鑑・審査員を歴任[2]
1996年 紫綬褒章受章
2000年 重要無形文化財保持者「経錦」認定
2005年 旭日中綬章受章
2022年 3月31日没 享年86歳
【 着物(未仕立て)】
絹100%
長さ:約13.5m
内巾:38cm(最長裄丈約72cm 袖巾肩巾36cm)
※素材の性質上、フシによる凹凸組織の変化、色の濃淡などございます。
風合いであって難ではございませんので、その点ご了承くださいませ。
【 付属証紙 】
経済大臣指定伝統的工芸品・琉球絣
沖縄県伝統工芸品之証
沖縄県織物検査済之証
大城廣四郎織物工房の証紙(生産工房の証紙)
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 芸術鑑賞、お食事、街歩き、女子会、ご旅行など
◆あわせる帯 洒落袋帯、名古屋帯など
※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。
お仕立て料金はこちら
[ 袷 ]
地入れ3,300円+※胴裏8,250円~+八掛8,800円+お仕立代28,600円(全て税込)で承ります。
[ 単 ]
地入れ3,300円+衿裏2,200円+お仕立代28,600円(全て税込)で承ります。
※国内手縫い仕立て+17,600円(税込)
この商品を見た人はこんな商品も見ています