商品番号:1548552
(税込)
【仕入れ担当 竹中より】
この業界に精通している方でも、
ほとんどご存知の方はいらっしゃらないことでしょう。
手櫛(くし)織りによる西陣袋帯をご紹介いたします。
数年前に川勝氏が亡くなられて、この手櫛織も生産が不可能になりました。
この度、リサイクル品として入荷しました
まさに一期一会のお品!
もはや幻の帯となっております。
もちろんのこと、後世に伝えたい作品です。
【商品の状態】
中無地に2つおりの締め跡が
ございますが 柄部分はおおむね美品で
ございます!
【お色柄】
画面からすべてを伝えることが出来ないので申し訳ございませんが、
やはり手櫛織の地風は別格です。締めていることを忘れるかのような軽さ、
帯としてのハリがあります。全くもって高級感しがございません。
お目に留まりましたら、是非お見逃しなきようお願い申し上げます。
織物の基本は、経糸(たていと)をはって緯糸(よこいと)を往復させ、
筬(おさ)で打ち込むことによって織り上げられていきます。
結城紬は筬の変わりに篦(へら)で打ち込み、櫛織は筬・篦の変わりに櫛を用いて、
手で緯糸を打ち込んでいきます。
櫛織の特長は、小さな木製の櫛を使用して、
手作業で少しずつ緯糸を叩いて固定していく織物です。
薄手の地に対して、太さや形状、材質が違う緯糸を櫛を用いて不規則に並べ、
文様を織りなすのは至難の技。糸や金糸、銀糸、金箔、銀箔も特殊なものを使用しており、独特の手触りを感じさせます。
大変難易度が高く、他の腕利きの西陣の織り手さんに、
この手櫛織りの再現を依頼したところ、
皆さんが「川勝氏でないと織れない。」こうおっしゃられました。
それほど、この作品の製織が難しいということなのです。
織り手の感性が作品の中に表現でき、
変化に富んだ趣向を凝らすことができます。
ほのかに経糸に銀の光を感じさせる、
しなやかなクリーム、紫鼠 白緑色 赤茶などで
帯地に、他では類を見ないモダンな横段を織り描きました。
ざっくりと揺らぐような織り味、かと
思えば繊細な表情は、個性ある後姿を演出…
手織による節感も感じられる、実に豊かな表情を魅せてくれるお品です。
日常の装いにこそこだわりをもって楽しまれるお客様にお届けしたく思います。
母、子、孫へ…
和の伝統という大きな歴史とともに、
大切に大切に受け継いでいっていただければと願っております。
絹70% 指定外繊維30% 長さ約4.5m
川勝織物 川勝稔製作
耳の縫製:かがり縫い
六通柄
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃、5月下旬~6月、9月~10月上旬の単衣頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン パーティ、レセプション、音楽鑑賞、観劇、女子会、街着、ランチなど
◆あわせる着物 訪問着、付け下げ、色無地、小紋、紬、御召
※仕立て上がった状態で保管されておりましたので、折りたたみシワが付いております。この点をご了解くださいませ。
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