商品番号:1512492
(税込)
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【 仕入れ担当 岡田より 】
加賀友禅の巨匠、ご存知、【 初代 由水十久 】氏の
手による塩瀬地九寸名古屋帯のご紹介です。
由水十久氏の代名詞ともいえる繊細な筆運びの
うなゐこ(童)のお柄のお品。
とりわけ没後時間も経過し、作品自体を
お見受けすることが極端に減っております。
その価値は言わずもがな、下がる事はございません。
コレクターの方、由水十久氏の作品のファンの方、
是非ご覧くださいませ。
【 お色柄 】
薄手でやわらかな地風の塩瀬地を、濃い老緑色に染め上げ
お太鼓箇所には伊勢物語の二十三段のシーンが細緻に
染め描き出されております。
また、じっくりとご覧いただきますと…
なんと背景の木と腹箇所に、二十三段で詠まれた有名な和歌
筒井つの井筒にかけしまろがたけ
過ぎにけらしな妹見ざるまに
の一部がさりげなく組み込まれており、
初代のこだわりと古典文学の造詣の深さが
読み取れる作品となっております。
【 商品の状態 】
お太鼓箇所わらべの顔の胡粉に細かいシミ、
作り帯の紐に薄シミがございます。
(※画像の黄色矢印の幅は1cmです。)
ご了承の上、お目に留まりましたらお値打ちにお求めくださいませ。
【 初代 由水十久について 】
加賀友禅作家
本名:由水徳男
加賀友禅の特集には必ずと言って良いほど
名前と作品が紹介される昭和を代表する加賀友禅作家。
幼少より日本画を能くし、日本国内はもちろん
海外でも個展を開くなど才能を発揮。
写実的な草花模様が中心の加賀友禅の中で、
模様としては最も扱いにくい題材とされる人物画を好み
能・歌舞伎・郷土芸能・あるいは古典文学などを題材に、
着物だけにとどまらず、染色による大画面の壁画装飾や
額装、軸などにも意欲的に取り組みその才能を発揮した。
1913年 石川県金沢市生まれ
1927年に京都に出て、紺谷静蕉のもとで
10年以上友禅染めの修行を行い1938年に独立。
1947年には、創作活動の場を故郷の金沢に移し、
金沢に戻った後も精力的に活動を続ける。
1966年ごろには、東京、大阪、金沢、仙台など
日本各地で個展を開催。
1975年には「加賀友禅由水十久作品集」を出版した。
1977年には伝統工芸士、1978年には石川県の
指定無形文化財加賀友禅技術保持者に認定される。
十久が好んで作品のモチーフに用いた
童子(小さい子供)の柄『うなゐ』が有名である。
【 経歴 】
1913年 金沢市加賀大野港(現在は金沢港)に生まれる
1927年 京都に出て紺谷静蕉の門に入り友禅染めの修行をはじめる
1938年 京都にて独立
1947年 故郷金沢に帰り仕事をはじめる
1966年 日本各地で個展を開催
(東京・大阪・神戸・金沢・仙台・高松など)
1973年 加賀染振興協会理事となる
1975年 「加賀友禅 由水十久 作品集」を出版
1977年 伝統工芸士に認定される
1978年 石川県指定無形文化財加賀友禅技術保存会会員に認定される
染め絵集「うなゐ」豪華本を出版
1982年 アメリカシアトル市より招待を受け、
シアトル市文化ホールにて個展を開催
染絵集「夢幻泡泛」を出版
1983年 第6回「石川テレビ賞」を受賞
1984年 ユニセフ1984年版「ユニセフ・グリーティングカード」の
デザインに、染絵集「うなゐ」より2点の作品が採用される
「続由水十久 作品集」が出版される
1988年 7月10日死去 享年74歳
7月15日「第8回 伝統文化ポーラ大賞」を受賞する
絹100%
本体の長さ:約38cm(タレ先含む)※お太鼓固定型
胴回り約190cm(紐つき・幅:約15.7cm)
◆最適な着用時期 9月の単衣から翌6月までの単衣、袷(あわせ)の時期
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 軽い格式のお茶席、お稽古、芸術鑑賞、観劇、ご友人との気軽なお食事、街歩き など
◆あわせる着物 付下、色無地、小紋、織のお着物 など
※仕立て上がった状態で保管されておりましたので、折りたたみシワがついております。この点をご了解くださいませ。
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