商品番号:1509330
(税込)
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【 仕入れ担当 田渕より 】
自然豊かな風土から生み出された、至極の逸品。
新・雅工房による琉球紅型九寸帯をご紹介致します。
糸には風合い豊かな野蚕糸を用いて紅型の彩を添えた一条。
お目に留まりましたらどうぞご覧下さいませ。
【 お色柄 】
柔らかで軽やか。
自然な彩りの象牙色の紬地には
色鮮やかな花意匠を染め上げました。
手仕事の味を持っていて、まるで影絵のような独特のシルエットの描写、
深い多彩が散りばめられる、琉球紅型の力強さが感じられる素晴らしい染めあがりです。
ひとつひとつの丁寧な手作業と、刺繍や金箔などを使わずに、
顔料の発色の鮮やかさと、型のデザイン性で表現する。
紅型という染めの芸術を感じていただけることでしょう。
妥協の許されないほんものの仕上がりを、
どうぞお手元でじっくりとお確かめ下さい。
【 商品の状態 】
中古品として仕入れて参りましたが良好です。
お手元に届いてすぐにお召しいただける状態でございます。
【 琉球紅型について 】
琉球―
それは、太陽と海の邦。
その琉球に花開いた独特の美しい染め色を用いた染色技術、それが『紅型』です。
その昔、身分の高い者だけに着用を許され
一般的には禁断の布であった紅型。
絵師が図案を描き、彫り師が型紙を彫り、それを
紅型三宗家と言われる染め師が完成させるという形態で
匠の技が守られてまいりました。
その染織技術は、丁寧にひとつひとつ細かな型を彫り、
白生地に糊置きをし、顔料を用いて色を挿していくもの。
そのあとに、筆で色を挿して、刷毛でこすって
ぼかし染めのように水で糊を洗い流します。
各工程に何人もの職人さんが携わり、
力を注いで丹精込めて仕上げられます。
顔料には朱、石黄、洋紅、藍蝋、群青、胡粉、墨などで、
無機顔料や有機顔料があり、染料には琉球藍、フクギ、蘇芳、
ウコン、楊梅、綿腑脂などの植物染料が用いられて参りました。
顔料や蘇芳、綿踊脂は、沖縄に産するもではなく、
王朝時代の海外交易によって入手していたものです。
現在は、顔料、染料は合成樹脂顔料や合成染料も使用されています。
廃藩置県によって王朝の庇護はなくなり、戦争によって多くの型紙や
道具が失われ、一度は消え去りかけた技。その技が今ありきは…
その日の生活さえままならぬ状態の中で、辛苦を乗り越え、創作を
続けた職人の情熱によるものでございます。
【 琉球紅型について 】
経済大臣指定伝統的工芸品(1984年5月31日指定)
早くは13世紀から起源を持つと言われる、
独自の染技で育まれてきた沖縄の染物の総称。
鮮明な色彩、大胆な配色、図形の素朴さが特徴。
「紅型(びんがた)」の呼称は昭和に入ってからで
それまでは「型附(カタチキ)」と呼ばれた。
階級によって使用できる色と模様が異なり、黄色地は
王族以外は使用不可、図柄が大きく肩と裾に模様がある
二段肩付は王族を示す柄である。
大部分は首里で作られ、知念・沢岻・城間の三家が
御用紅型師であった。
琉球紅型には下記の種類がある
紅型:「琉球びんがた」のビンは「色彩」の意があり、
白地紅型、染地紅型、返し型、朧型、手附紅に分類される。
これらは型附(カタチキ)と呼ばれる糊置防染手法による
型染めで、型紙を当てて生地に糊を塗り、そのあとで
取り去った型紙の模様の部分に色を差す染め方で、
さらに地染めが施されるものもある。
藍型:藍の濃淡や墨で染められた紅型。
えーがたと呼ばれ、白地藍型、黒花出し、白花出し、
浅地花取り、藍朧(えーうぶるー)などに分類される。
型紙は染地(線彫り)型を使う。
濃藍から各種の藍の変化と地の白とで、大きめの模様で表現する。
筒描き:糊引(ヌイビチ)と呼ばれ、紙を使用せずに
防染糊を入れた円錐状の糊袋の先から糊を絞り出しながら
生地に模様を描き、そのあとで模様の部分に色を差す方法。
技法的にも難しく、均一に絞り出すために布面に垂直に置き、
進行方向に傾けながら一気に線を引かなければならない。
絹100%
長さ約3.8m
お太鼓柄
※裏地無し松葉仕立て
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 芸術鑑賞、観劇、お食事、お出かけ、趣味のお集りなど
◆あわせる着物 色無地、小紋、織の着物など
※仕立て上がった状態で保管されておりましたので、折りたたみシワがついております。この点をご了解くださいませ。
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