【 仕入れ担当 田渕より 】
しっとりとした光沢を宿す地紋の生地に、余韻を感じさせる葡萄唐草。
名門『染の北川』よりCHULTHAINo.6の上質な生地を使用した特選訪問着のご紹介です。
空を仰ぐような澄んだ水色の暈しに、穏やかな葉色が重なり、静謐な詩情をたたえます。
一見涼やかに見えつつも、深みある陰影が漂い、
四季を通じて気品ある装いを叶えてくれる一枚。
格調とやさしさを併せ持つ、まさに「染の北川」ならではの作品です。
お目に留まりましたらどうぞご覧下さいませ。
【 お色柄 】
さらりしなやかな紋意匠地。
白鼠色を基調として、澄み渡る空を思わせる淡い水色の暈し染めが絶妙に施され、
静かなグラデーションを描きます。
意匠には葡萄の葉と房を意匠化したもので、茶系と白の葉がリズミカルに配置されほんのりと華を添えます。
遠目には控えめながら、近づけば上質な意匠の妙が際立つ、
大人の品格を演出するひと品です。
京友禅らしい優しさと確かな北川の染技術が集大成されたひとつ完成された出来栄えと存じます。
ご堪能いただけましたら幸甚にございます。
【 CHULTHAINo.6について 】
ゴールドシルクと同様、タイの蚕「ノンナイ」の繭よりつむいだ絹布。
その自然な光沢は、繭糸にある真珠層によりうまれ、
日本産の繭糸の30%以上も光沢に富み、絹糸として世界一の光沢を作り出すと言われてます。
また、光沢だけでなく黄金色の糸を育み、伸縮力もあり、
弾力性の豊かな絹糸を作り出すのが特徴の貴重な蚕種でございます。
ノンナイは本来、糸の長さが日本の繭に比べ2割ほどしか紡ぎ出せない蚕でしたが、
日本の蚕と掛け合わせることによって、おきものにも使用できる絹糸となりました。
しかもCHUL THAI No6に使用されているのは、ゴールドシルクの蚕よりさらに厳選し、
5世代も交配させた蚕の繭を生引きした糸。
これまでの糸とは次元のちがう水分を含んでおりますので、光沢はもとより染め付き、手触りに至るまで、
まさに「生の絹」というにふさわしい極みの布に仕上がっております。
絹100%
たちきり身丈約175cm 内巾36.5cm (最長裄丈約68cmまで 最長袖巾肩巾34cmまで)
白生地には、CHULTHAINo.6を使用しております。
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 式典、初釜、パーティー、お食事会、お付き添いなど
◆合わせる帯 袋帯、綴れ名古屋帯
※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。
お仕立て料金はこちら
解湯のし4,180円+※胴裏8,250円~+海外手縫い仕立て35,200円(全て税込)
※国内手縫い仕立て+17,600円(税込)
※堅牢染め・本加賀など、染めのしっかりした御着物への抜き紋入れには、
堅牢抜き代4,400円(税込)が必要となります。