【 仕入れ担当 田渕より 】
輝きの島、宮古島で生まれた
蝉の羽のように繊細で軽く、美しき布…
残念ながら残布等は残っておりませんが、
従来の紺絣ではないこのお色は…
宮古上布といえば真っ先に名の挙がる著名作家さんの作品かと思われます。
色鮮やかな島の自然、その匂い。
宮古の色を上布に写し取り、風土までもが凝縮された逸品。
織物ファンの方に…
心よりおすすめのおひとつです。
まずはどうぞご覧下さいませ。
【 お色柄 】
いわゆる宮古のカーボン紙のような薄さというよりは、
よく「おおらかな」と称される、手績みの味わい豊かな糸使い。
味わいのある紺色の濃淡を基調として織りなされた
た繊細な格子模様。
豊かな風合いと優しいお色は、本当に、飽きることがございません。
激減する創作数。
織り手や苧麻績み者が高齢になり、原料である苧麻(ブー)が足りないこと、
また高度な技術を習得するのに長い年月がかかり、
若い技術者が育ちにくいということなどがあるようです。
貢納布としての厳しい歴史、生業としての宮古上布づくりのの難しさ。
職人の死亡や高齢化によって、年々「幻」となっていくその織技。
宮古上布だけを織っていては生活できない状況と言われております。
心を込めて創作されたものであることを感じ取っていただければと思います。
芋麻を育てることからこだわって織り上げられた上布。
末長く大切にご愛用いただければと願い、心を込めてお届けいたします。
【 商品の状態 】
中古品として仕入れて参りましたが良好です。
苧麻を使用しておりますので、
若干の糸切れなどで糸が出ております。
表:経緯手績み芋麻 衿裏:絹 (縫製:手縫い)
身丈(背より) | 151.5cm (適応身長156.5cm~146.5cm) (4尺0寸0分) |
---|---|
裄丈 | 67.5cm(1尺7寸8分) |
袖巾 | 34cm(0尺9寸0分) |
袖丈 | 47cm(1尺2寸4分) |
前巾 | 25cm(6寸6分) |
後巾 | 30cm(7寸9分) |
【裄丈のお直しについて】
概算ではございますが、以下の最長裄丈までお出しできるものと思われます。
≪最長裄丈≫ 現状が最大寸法です。
詳細はお気軽にお問い合わせ下さいませ。
◆最適な着用時期 盛夏(6月末~9月上旬)
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 芸術鑑賞、観劇、お出かけ、趣味のお集まりなど
◆合わせる帯 芭蕉布、上布、染め帯、博多帯、紬帯、半巾帯など
※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。
※仕立てあがった状態で保管されておりますので、たたみシワなどがあることがございます。この点をご了解くださいませ。