【仕入担当 竹中より】
日本工芸会正会員・勝田保子氏の手刺繍九寸名古屋帯をご紹介致します。
弊社でのご紹介は初となる、勝田氏の作品。
氏の刺繍の特徴は、一つの柄に対して
平均3種類もの技法を用いることで立体感を表現しております。
生地に溶け込み、目の錯覚により浮かび上がるかのような複雑な縫い表現…
一般的な刺繍物とは、一線を画する表現技法に思わず魅了されてしまいました。
もちろん生地にもしっかりとこだわって…
生地には五泉の高級ブランド・小熊ブランドの絹地を使用しております。
細やかな市松の地模様を浮かべたその地を深く穏やかな鶸茶色し染め上げて。
【お色柄】
お柄には「煌めき」と題された創作意匠を縫い表しております。
直線と曲線が融合し、煌めきを目視した時の少しぼやけたような揺らめきすらも見事に表現されております。
それらは、やはり氏の特徴を活かした表現。本品も3種類の縫い技法が用いられております。
一つは、クリームの絹糸で施された「切押さえ縫」。
二つ目の茶と白の絹糸で施された「菅縫」では撚りをかけた糸で立体感を演出しており、
三つ目の金糸部分には、名称は無いもののシャープさを演出する為、糸を細かくとめております。
モダンと古典との調和がなされた、本当に素晴らしい仕上がり。
全ての技法が一つのお柄に集約され、一切の妥協を許さない一流の職人技をご堪能くださいませ。
お色柄、地風ともに大変素敵なお品です。
お手元でご愛用いただける一品となりましたら幸いでございます。
【商品の状態】
未着用新古品ですので新品同様の美品として
お届けできます
1943年 大阪府生まれ
1966年 京都市立美術大学(現・芸術大学)卒業
1973年 日本染織展文化庁長官賞受賞
1995年 第24回日本工芸階近畿展 奨励賞受賞
1999年 世界工芸コンペティション金沢 刺繍屏風「風光る」入選
2000年 第37回日本伝統工芸染織展 雪のデザイン賞展 「雪華の舞」入選
2001年 第30回日本伝統工芸 近畿展 支部長賞受賞
2006年 第35回日本伝統工芸 近畿展 日本工芸会賞受賞
※社団法人 日本工芸会正会員
絹100%
長さ3.7m
白生地には新潟県五泉市、小熊ブランドの特選地を使用しております。
おすすめ帯芯:染帯用綿芯
お太鼓柄
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
5月下旬~6月、9月~10月上旬の単衣頃
◆着用シーン カジュアルパーティー、音楽鑑賞、観劇、お食事会など
◆あわせるお着物 付下げ、色無地、小紋、御召など
※仕立て上がった状態で保管されておりましたので、折りたたみシワがついております。この点をご了解くださいませ。