【 仕入れ担当 吉岡より 】
なんとも深い味わいのお色柄…
帯匠・誉田屋(山口)源兵衛さんより仕入れてまいりました!
幻の帯・五重奏!
五つの技を織り綾なし、
奇跡の帯いまここに誕生す…
なんと五つもの技法を融合し織り上げられた五重層の帯でございます!
さらには袋帯ではなく、丸帯の作品でございます!
通常出回っているものではございませんし、
通の方でしたらよくご存知のことと思いますが、
なかなか仕入ることが困難なものです。
どうぞこの機会をお見逃しなきようお願いいたします!
【 色柄 】
五重もの経糸を操り織り成されたひと品。
経糸を五層に分け振機(ふるい)と呼ばれる、大変高度な織技術を
要する綜絖(緯糸が通る杼道をあけるため、経糸を引き上げ装置)を
用いて織り出されております。
計五層の帯地が一体となり、単色、一層では表現できない深みが感じられる仕上がりとなっております。
織の風合いは、五層分帯地が重なっているにもかかわらず軽くしなやか。
独特の軽やかさに、箔糸、金糸の重なりによって生み出された、重厚な色彩が
どこか、工芸品のような風情をかもし出しております。
表地は、しっとりと渋い濃鳩羽鼠地を基調として金糸を繊細に織り込んで。
そして技巧を凝らし、緻密な華紋様を一面にあらわしました。
もう片面には表地と同じお柄ながら、
お色味のトーンをもう少し落として。
深い羊羹色を基調として金糸とのコントラストが効いたお柄になっております。
【 商品の状態 】
中古品として仕入れてまいりましたが、
大切に保存されていたのでしょう、美品でございます!
お手元で現品を確認の上、お値打ちに御召くださいませ!
【 誉田屋源兵衛について 】
1738年(元文年間)創業
京都室町の帯の製造販売の老舗。
現在は十代目である山口源兵衛が、代々受け継がれてきた
技術とともに革新の精神を持って意匠、配色、素材、
一切の妥協を許さず、洗練された帯を作り続けている。
【 丸帯について 】
ご存知のように、昔は丸帯が第一礼装とされていましたが、
その価格の高さや重さからだんだんと減産され、今日では袋帯が主流になっております。それでも、丸帯の富貴さを求めていらっしゃる方も多いとお聞きいたします。
通常、丸帯は、厚み・重み、共にたいへん重厚なものですが、
こちらの帯は本格的な織りくちながら、非常に軽やか、且つしなやかに織り成されており、丸帯とは思えないほどの結び心地にきっと驚かれることと思います。
是非実際にお手元で見て、触れて感じていただきたい御品です。
現在本格的な丸帯は、専門の機屋さんが廃業されたり、採算が合わない、また技術的に織ることのできる職人の高齢化に伴う引退などで製織されることがほとんどございません。
絹100%(金属糸風繊維除く)
長さ約4.4m
耳の縫製:かがり縫い
お柄付け:全通柄
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齡は問いません
◆着用シーン 式典、パーティー、高級レストランでのお食事、音楽鑑賞、観劇など
◆合わせるお着物 訪問着、付下げ、色無地など
※仕立て上がった状態で保管されておりましたので、折りたたみシワが付いております。この点をご了解くださいませ。