【染師　故・小川寛】 特選手付江戸小紋 ≪御仕立て上がり・中古美品≫ 「木賊縞」 その希少性は藍田正雄以上… 人間国宝・小宮康助氏の一番弟子！ 身丈156.5　裄65

【仕入れ担当　田渕より】
知る人ぞ知る…幻の染師。
故・小川寛（かん）氏が染め上げた極上の江戸小紋をご紹介いたします。

小川寛氏は、江戸小紋中興の祖、人間国宝の故・小宮康助の一番弟子で、
特に縞染めに関しては師匠をしのぐ腕前と言われたほどの人物。
あの有名な故・藍田正雄氏も小川氏の作品に魅了され、
小紋師としての人生を始められたほどです。

職人気質だった彼は人付き合いも得手でなく、独立後は染問屋の専属職人の様にして、
月に二、三反を染めては納めるといった暮らしぶりだったようです。
その少ない作品も、ほとんどは彼の技量に惚れ込んだ小売店が買い占めていた為、
一般市場には広く出回ることはありませんでした。
それ故、氏が染めた万筋は“幻の万筋”と呼ばれたとか。

すでにお亡くなりになっていますので、
もちろん氏の作品が新たにこの世に出ることはありません。

この出会いは…本当に一期一会でございます。
氏のことをご存知でなかった方にも、
この手染めならではの魅力に心酔されることと思います。

希少なこの機会をどうぞお見逃しなくお願いいたします。


【お色柄】
さらりとシボ感のあるしなやかな絹布。
白黒のモノトーン配色で木賊縞が染め出されております。

「縞」の染めは、数ミリずれるだけで仕上がりの印象が変わるほどの繊細な型紙。
他の柄模様は、型をおけるけれども縞は出来ないとおっしゃる職人も少なく有りません。

無地に見えるほど細かい手仕事、型と染めの極意、生地の風合い…
その仕上がりは、スクリーンの平らな仕上がりとは全くもって異なるもの。
見るほどに深みが増すような、奥行きある表情をご堪能くださいませ。

シンプルなものほど、最高のものを。
日本の文化と伝統を愛する方にこそお召しいただきたい芸術品です。


【商品の状態】
中古品として仕入れて参りましたが良好です。
洗いに出されたと見られるしつけ糸がついており、
お手元に届いてすぐにお召しいただける状態でございます。