【仕入れ担当 田渕より】
織司・高尾弘氏が率いる西陣織屋の創り出す美の世界。
数多く桝屋高尾の作品を扱って参りましたが、このよう作品との出逢いは本当に稀。
桝屋高尾謹製、渡来錦袋帯をご紹介させていただきます。
まさに平織りの中での最高級品。
触れたらわかる本物の技…
一期一会のこの機会に、どうぞご検討くださいませ。
【お色柄】
織物本来の持つ品格を表現し、
織物の醍醐味を存分に味あわせてくれる…
手織りだけがもつあたたかみ、ただよわせる高貴な気品。
軽くてしなやか、豪華であるのにシンプルさを感じさせる絶妙な感性。
そっと手を触れるとそのしなやかな地風に驚かれる事でしょう。
黒に浅蘇芳色を基調とした地には異国情緒漂う間道模様が整然と並べられました。
緯に走る金糸は絹の艶と煌きが品格と趣きと宿す織り上がりとなりました。
織物としての醍醐味を存分に味あわせてくれるひと品。
繊細でいて、美しく表現された文様、気品ある存在感…
他では感じることのできない満足感を味わっていただけることでしょう。
ぜひともお手元にて末永くお使いいただきたい逸品でございます。
華美にもなりすぎず、かつ気品を放ち…
その色彩と繊細な織味の妙は他にはまずございません。
見れば見るほど醸し出される幽玄かつ奥行きのある表情。
1300年以上前のシルクロード伝来のロマンが悠久に時を経てよみがえる逸品です。
【商品の状態】
中古品として仕入れて参りましたが良好です。
お手元に届いてすぐにお召しいただける状態でございます。
【桝屋高尾について】
1960年髙尾 弘(ひろむ)氏により創業。
1979年、徳川美術館のねん金裂復元に成功し、『ねん金綴錦』を考案。
その後も国内外で活動・研究を重ね、西陣屈指の名門となる。
2016年3月、弘氏の娘である、朱子氏が社長に就任。
【渡来錦について】
「古代ティグリス・ユーフラテス河にそって
一大文明国家が開花した事は広く知られる。
その文明に遡る文化がシルクロードを経て東洋の端地正倉院に伝来した。
其の裂の持つ豊潤な文化をより正しく再現する為、永年研究を重ね、
正倉院に現存する平絹のふっくらとした、素朴ながら気品高い織味を手織にて完成をさせた作品である。」
平織りの織物は一見何の変哲も無いように見えますが、
高尾氏のお品にはその材質はもとより技法に於いても、古来の技を正直に再現するため、
細く上質な糸が緻密に用いられ、いそがず、こつこつと手織でなければ絶対できない世界が織り描かれております。
桝屋さんのホームページでも、
「こちらは、当社の扱う商品群の中で最も高価なシリーズ。
その分手間の掛かり方は群を抜いています。」
と紹介されていたり、締めていることを忘れてしまうほど軽いことから、元文化庁文化財鑑査官の方より「究極の織物」というコメントがあるほどです。
一流呉服店の展示会や百貨店などの特選コーナーなどぐらいでしか扱われず、
一般に流通しているものではございません。
絹100%(金銀糸繊維除く)
長さ約4.4m
耳の縫製:袋縫い
六通柄
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 式典、お付き添い、パーティー、音楽鑑賞、観劇、お食事会、趣味のお集まりなど
◆あわせる着物 訪問着、付下げ、色無地、小紋、御召など
※仕立て上がった状態で保管されておりましたので、折りたたみシワが付いております。この点をご了解くださいませ。