【 仕入れ担当 渡辺より 】
無線友禅というカテゴリーを確立させた先駆者!!
【に志山染匠】さんより無線(濡れ描き)友禅の小紋のご紹介です。
糸目友禅がほとんどだった明治初期。
日本画に魅了され、
その美しさを何とか友禅で表現したいと試行錯誤し生まれたのが無線友禅。
糸目糊を置かない友禅は当初
「こんなの友禅やない」
周りから批判され続けました。
それでも、芸術性を高める努力を重ね、
数々の作品を世に送り出し、徐々に認められ
今では多くの人を魅了しています。
実は私もその一人。
無線友禅の世界を知ってから無線友禅の世界の虜になり、
メーカーさんより直接仕入れさせていただきました。
社長自らデザインを考え作品作りをされています。
創り出す方々の熱い想いと職人さんの高い技術が詰まった一条。
自信を持ってオススメできる逸品です。
お目に留まりましたら是非ともお見逃しなく!!
【 お色柄 】
しっとりと上質…
深く上品な紺瑠璃色。
水色で染め上げた地に胡粉をぼかして
馴染ませることで出来上がったお色です。
職人技で丁寧に色を重ねたからこそ出る
絶妙な深みのある面持ち。
露芝も一つ一つ丁寧に色を重ねられ
重厚感のある意匠に仕上がりました。
無線友禅のお品は、全く同じものをつくることはできません。
唯一無二の一枚をどうぞお楽しみくださいませ。
【 に志山染匠について 】
千切屋治兵衛(千治)さんや、工芸キモノ野口さんなどでもその作品が扱われ、
特に千治においては安田や中井、染匠いち川などに並び、
その屋台骨を支える染匠として称されてきました。
得意とする友禅技法は無線友禅やダンマル描き。
そこに特化し、絵画的で創作的な作品に比肩するものはございません。
【 無線友禅について 】
日本画のような独自の気品ある味わいと重厚さを表現するために、
日本画そのものと同じような工程を歩む「無線友禅」。
絹地をまさにシルクのキャンパスとして、生地に水分を含ませ、
お柄部分を避けながら背景の地色を何度も塗りこんでゆき、
その後にお柄を仕上げ浮き立たせて、少しずつ少しずつ色を重ねて創作されます。
友禅やロウケツ、その他の技法とは異なり、お柄の輪郭はございません。
染料の水分をそのまま生地上に留めたような薄色は、限りなく優しくソフトに。
何度も重ねることで生まれる深い奥行き広がる濃色は、
落ち着いた重厚な趣きを感じさせてくれます。
ふんわりと霞がかかったような…
くぐもったお色に包まれて、そっと浮かび上がる独特の佇まい。
他の技法では決して表現できないものでございます。
絹100%
長さ:約14m 内巾38.5cm(裄73cm前後まで)
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン お稽古、芸術鑑賞、観劇、ご友人との気軽なお食事、街歩き など
◆あわせる帯 袋帯、名古屋帯 など
※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。
お仕立て料金はこちら
湯のし1,650円+※胴裏7,260円~+八掛8,800円+海外手縫い仕立て26,400円(全て税込)
※国内手縫い仕立て+12,100円(税込)