商品番号 1415119

“SALE25日正午迄!” 【シルバーウィークSALE】 【本場結城紬】 傑作手紡ぎ真綿紬 160山亀甲詰絣・地機手織り ≪御仕立て上がり・中古美品≫ 「松葉」 これぞ結城紬の最高峰。 絶品の160山亀甲! 身丈160.5 裄68

売切れ、または販売期間が終了しました。

【 仕入れ担当 田渕より 】
本場結城紬の中でも、幻の作品を仕入れて参りました。
飛絣のお品ではなく、160山亀甲の詰絣。
今後このような御品とめぐり合うことは皆無に近いでしょう…

単純な亀甲の絣を合わせて、ただひたすらに織っていく…。
糸づくりから考えて、手括りによる絣、そして織りに至るまで、
年単位の時間がかかっているのではないでしょうか。

現在ではもう、160亀甲の御品は産地でもほとんど織られることはありません。
それは糸紡ぎができないから。
糸紡ぎ職人の高齢化により160亀甲に適した極細の真綿糸が紡げなくなっており、
「織る」ことは可能ではありますが、「素材」が作れないのです。

今後の織り上げはほぼできないのではないでしょうか。
残念ながら証紙は残っておりませんが、一般的な市場価格は車よりも高く、本当に結城紬の中でも特別なひと品です。

織のお着物ファンの方、特に、結城紬を愛される愛好家の方に、自信をもっておすすめいたします。
まずはどうぞご覧くださいませ。


【 お色柄 】
実際に触れてその軽さに驚きました。
ふっくらとした地風の真綿紬地。
こっくりと深い濃紺色のその地一面に、
160山亀甲絣を敷き詰め松葉の意匠を施しました。

シンプルですっきりと、
地色の濃淡でも松葉をあらわし奥行きを加えて洗練された表情を醸し出し、
実に贅沢な仕上がりでございます。

織り手さんや、絣を括って糸を染める職人さんの根気が伝わってくる、
確かな織物という美術工芸品。
一流の手仕事の美しさを末長く愛でていただける方にお届けいたします。

糸の上等、織りの根気、お柄の伝統、
一代ではもったいない…心よりそう思います。

三代お召しになって味が出るといわれるすばらしい地風は、
丁寧に紡いだ上質な真綿を使用しておりますので、本当にしなやかです。

洗い張り、仕立て直しを繰り返し、母から娘へと世代を超えて、
末長くご愛顧いただきたい逸品でございます。
一期一会のこの機会に、どうぞご検討くださいませ。


【 商品の状態 】
中古品として仕入れて参りましたが良好です。
洗いに出されたと見られるしつけ糸がついており、
お手元に届いてすぐにお召しいただける状態でございます。


【本場結城紬と160山亀甲絣について】
日本三大紬に数えられる茨城県の伝統織物です。

糸づくりでは、蚕の繭からつくられた袋真綿を「つくし」と呼ばれる台にからませ、
この一端より職人が指先の魔術で糸を引き出します。
右手の指で内側へ糸を捻り、さらに左手で捻り戻しをいたしますので、
糸自体は平糸になって撚りがかかっておりません。
これが着れば着るほど風合いの良くなる結城紬の秘密です。

また、絣括りは経糸・緯糸を別々に目印の墨付けをして、木綿の糸でしっかりと絹糸を括ります。
括りが弱いと染料が括りの中に入り、綺麗な絣糸にはなりません。

地機の織り技法では、経糸の片側を機にとめ、
もう片側の手前の部分を枠に、きちんと糸を整列させた紐状のものを織り手さんの腰に巻きます。
経緯ともにピンと糸が張った状態で織り上げられるのではなく、
織り手さんが全身を使って経緯(タテヨコ)を調節して織り上げるので驚くほどしなやかに仕上がります。

平成17年6月3日、本場結城紬のラベルが新ラベルに生まれ変わりました。
現在「本場結城紬」に指定されるものは、以下の4つでございます。
(1)本場結城紬・平織り「地機」
(2)本場結城紬・縮織り「地機」
(3)本場結城紬・平織り「高機」(絣もの以外の無地と縞、格子のみ)
(4)本場結城紬・縮織り「高機」(絣もの以外の無地と縞、格子のみ)

なかでも、
<手紡ぎの無撚糸の使用、手括りの絣糸の使用、居座機で織り上げる事>
この三つの要件を満たしたものが
「重要無形文化財」の本場結城紬でございます。


一幅に織り出す亀甲絣や蚊絣の数を「~亀甲」と呼びますが、
80山亀甲の糸をつくることも容易なことではなく、
数少ない100山亀甲、 さらに細かな「160山亀甲」となりますと単純に考えて「80山亀甲」の倍。
約2.5mほどの小さな絣を「手括り」で表しているのだから本当に驚きです。
単純な絣の数でいうと500万個を超える、想像を絶するお品です。

亀甲細工も本当に小さく気が遠くなるほどの細密細緻、
実に手間ひまのかかった、まさに最高級の本結城となります。

平成24年度の本場結城紬・160山亀甲の創作反数はわずか一反。
本当に悲しいことに、産地の現況はそのように厳しいもの…
おそらく今後も制作自体はほぼないのではないでしょうか。

それほどまでに希少なお品。
通常の販売ルートにはのることはなく、
目付けに本場結城紬の展示会などで目付けにかかるような傑作でございます。


商品詳細

- 素材・サイズ

表裏:絹100% (縫製:手縫い)
背より身丈160.5cm(適応身長155.5cm~165.5cm) (4尺 2寸 3分)
裄丈68cm (1尺 8寸 0分) 袖巾34cm (9寸 0分)
袖丈49.5cm (1尺 3寸 0分)
前巾24.5cm (6寸 5分) 後巾30cm (8寸 0分)
◆八掛の色:濃墨色
※衿裏は引き紐の付いたお仕立てです。

【裄丈のお直しについて】
概算ではございますが、以下の最長裄丈までお出しできるものと思われます。
≪最長裄丈≫ 現状が最大寸法です。
詳細はお気軽にお問い合わせ下さいませ。

- おすすめTPO

◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃

◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません

◆着用シーン 音楽鑑賞、観劇、お食事、お出かけ、ご旅行など

◆あわせる帯 洒落袋帯、名古屋帯

※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。

※仕立てあがった状態で保管されておりますので、たたみシワなどがあることがございます。この点をご了解くださいませ。

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