【仕入れ担当 田渕より】
ふっくら浮かぶ、幻想的な絞りの表情。
創業、江戸・寛永年間の十日町の老舗染匠「桐屋(とうや)」。
桐屋ブランドのお品は、いくつかの落款がございますが、
今回は【 徳永憲峯 】の落款の入った
可憐な華やぎを放つ特選お振袖をご紹介致します。
残念ながら工房を閉じられましたため、
今後新たな作品が生み出されることはございません。
その儚さを含めて、希少なお品になります。
お目に留まりましたら、ご検討くださいませ。
【お色柄】
触れると程よいシボ感が心地よい、パッと明るい桃花色の絹地。
その地には銀糸が通されて、所作で角度を変えるたびに
キラキラと繊細な煌めきを放っております。
お柄には辻ヶ花や桜の花意匠がふうわり浮かび上がり、
優美なムードに満ち満ちた一枚となりました。
ふくよかな立体感、お色、色彩など、
個性溢れるあなただけの大切な一枚として
お楽しみ頂けるお振袖かと存じます。
合わせた帯は鈍く輝く銀色地。
ゆうらりとした流水のラインに草花や華文、
宝尽くし、蜀江などの意匠が織りだされた輝き豊かな一条です。
大切な晴れの日には特別な装いで。
お手元でご愛用頂けるお品となりましたら幸いでございます。
【状態について】
中古品として仕入れて参りましたが良好です。
お手元に届いてすぐにお召しいただける状態でございます。
【桐屋 翠山工房について】
さかのぼること120年前、今より4代前の田村久平氏が使用していた雅号・翠山。
新潟妻有の里(中魚沼郡)の山々は昔から翠(みどり)が濃く、
水清くして美しい景観であったため、
久平氏はこの地の生産の場を「翠山工房」と命名し、創作活動を始めました。
以来時代を移り、幻の辻が花染めに魅せられて集まった技人たちによって、
多彩なボカシ染めに、手描友禅・手絞りを駆使し、通産大臣賞
(現在の経済大臣賞)、生活産業局長賞など数々を受賞しております。
なかでも昭和五十年代から手がけている「夢幻辻が花」は、
桃山時代の美を現代的に表したきものとして人気を集めています。
【着物】
表裏:絹100% (お誂え・お仕立ては手縫いです)
背より身丈169cm(適応身長164cm~174cm) (4尺 4寸 7分)
裄丈71cm (1尺 8寸 8分) 袖巾35.5cm (9寸 4分)
袖112.5cm (2尺 9寸 8分)
前巾25.5cm (6寸 8分) 後巾31cm (8寸 2分)
※衿裏のホック、引き紐無し
【裄丈のお直しについて】
概算ではございますが、以下の最長裄丈までお出しできるものと思われます。
≪最長裄丈≫ 現状が最大寸法です。
詳細はお気軽にお問い合わせ下さいませ。
【帯】
絹100%・金属糸風繊維除く
長さ約4.4m
耳の縫製:かがり縫い
六通柄
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 10代~30代
◆着用シーン 成人式、ご入卒式、結婚式・披露宴へのご参列、式典、初釜、パーティーなど
※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。
※仕立てあがった状態で保管されておりますので、たたみシワなどがあることがございます。この点をご了解くださいませ。